大学合格体験記をご紹介します。

  • 啓明コースは高校からの募集を停止いたしました。
  • 国際・特進コースは創進コースに再編いたしました。

「2021年度 進路の手びき-Ambitious-」より

名古屋大学 経済学部 Tさん

啓明コース卒業(中部大学春日丘中学校出身)

私が受験を終えて、志望校合格のために必要だと思うことを記します。具体的な項目よりも。誰にでも当てはまることを中心に書いていきます。

1 習慣化すること。

私の場合は、居残り学習と行き帰りの電車・バスでの勉強を習慣化し、3年間継続しました。居残り学習では、スマホなどに誘惑されることなく集中して勉強できましたし、行き帰りだけで英語や古典の単語・文法を完成させることもできました。はじめたばかりの頃は大変ですが、いったんリズムができると「やって当たり前」になるのが、習慣化の優れた点です。(よって、私のような怠け癖がある人に特に向いています。)この他にも習慣化できることはいろいろあるので、早いうちに多くのことを習慣化できると良いと思います。

2 自分に合った勉強法を知り、実践すること。

受験勉強をするにあたって、効率は非常に重要です。がむしゃらに頑張るだけでは、無駄な部分が増えてしまいます。また、現時点での実力や志望校は人それぞれ違いますし、向き不向きや得意不得意もあります。よって、自分に合った、効率的な勉強法を見つけなくてはなりません。ここで大事になるのが、いろいろな話を聞いて、取捨選択をすることです。先生に聞くのはもちろんですが、オススメは勉強法の本をいくつか読むことです。私は4察ほどを読んでいましたが、勉強とは何か?という根本的なことや、誰もがやってはいけない勉強法などが書かれており、受験勉強を始めるにあたって役に立ちました。みなさんも何かしら新しい発見があると思うので、ぜひ一度読んでみてください。(特に私が活用したのが、伊沢拓司さんの“勉強大全”です。個人的に、使える!と思える部分が多く、モチベーションも上がりました。)

居残り申請を出す、バスで単語帳を開く、本屋に行く……。どれも簡単に始められることだと思います。できることをいろいろやって、後悔のない受験にしてください。応援しています!

名古屋大学 文学部 人文学科 Iさん

啓明コース卒業(中部大学春日丘中学校出身)

受験を終え、受験において大切だと感じたことを大きく3つに分けて書き留めておきたいと思います。参考になれば嬉しいです。

「志望校は早めに決める」

私が最終的に名古屋大学合格に向けて覚悟を決めたのは共通テスト後でした。漠然と名古屋大学を目指そうとは考えていたものの、模試の判定がよくなかったり勉強が思うように進まないとついランクを下げた学校のことばかり考えてしまいました。目標がブレてしまうと志望校への到達が遠回りになってしまいます。そのため、受験では「今のままで大丈夫だろうか?」と考える謙虚さも必要ですが、「絶対にこの大学に受かる!」という強い気持ちがなによりも大切だと思います。

「余計な参考書は買わない」

学校でもらう教材は、やっておくべき問題が効率よく集約された質の高いものです。成績が上がらなかったり、逆に少し理解し始めたりすると、簡単に成績が上がることをキャッチコピーにした教材や難しい問題に手を出したくなりますが、どんなときもまず学校でもらった教材を完璧になるまで何度も繰り返すことが大切だと思います。私もハイレベル問題集を買ったことがありますが、終わらせることができず後悔しました。そのため、高3になってからは、例えば歴史ではもらった問題集の問題番号に印をつけて、最終的に5周しました。成果を見える化することで達成感にもつながるのでおすすめです。

「学校を最大限利用する」

学校は志望校に合格するためのシステムが整った場所です。休みの日や学校が終わったあとに自律して勉強するために塾に行くのもいいですが、成績を上げたいならばまず居残りや学校開放などの場に身を置くことをおすすめします。疑問があればどんどん質問して、進路の悩みも先生方にたくさん相談するのがいいと思います。話すことによって考えもまとまるし、何に悩んでいるのかを把握してもらうことで個人にあった進路の提案もしてもらいやすくなるはずです。また、受験に真剣に向き合う同級生と仲良くなるのも効果的でした。私は定期テストの点数や模試の偏差値を友人と見せあって競っていました。

受験では、自分に合ったやり方をできるだけ早く見つけることが大切だと思います。自分に厳しく、休憩もしつつ落ち着いて努力を重ね、みなさんが志望校に合格できることを願っています。

名古屋大学 医学部 保健学科 看護学専攻 Tさん

啓明コース卒業(春日井市立岩成台中学校出身)

私は勉強に専念するため啓明コースに進学し、1年生の時から毎日居残り学習をしました。授業がスピード重視でも、居残りの時間に少しでもわからないところがあれば先生に聞きに行くことで、初めから苦手を作らないことを心掛けました。今思えば、この居残りの時間を活用する学習スタイルを獲得できたことが、自分の受験の一番のポイントだったのではないかと思います。

私の代の受験生は、入学制度の度重なる変更と新型コロナウイルスに振り回された代でもありました。休校期間は授業をきちんと受けられなかったため、自分で予習を進めましたが、そこで先生方がいつも楽しそうにやってくれている授業への感謝を実感しました。

また過去問のない共通テストを受ける際に意識したことは、どんな形式の問題が出ても対応できるように、確かな学力をつけることです。多くの問題集に手を出すよりも1つの問題集を完璧にしたほうがよいとよく言いますが、本当にその通りだと思います。ボロボロになった問題集は自分の自信にもつながります。

最後に受験生の皆さんに伝えたいことが2つあります。

まず、人と比べず、自分に胸を張れる自分になるために努力してほしいということです。ああ、自分努力してるなと感じる瞬間が多ければ多いほど、受験の結果がどうであれ、受験後に得られるものが大きいと思います。

そして、ともに闘う仲間や、支えてくれている家族や先生方への感謝を忘れないでほしいということです。3年間、私は志高くいつも頑張っている仲間の姿に励まされ、互いに切磋琢磨して努力することができました。不安でいっぱいでくじけそうなとき、いつも応援してくれる家族や先生の存在は私の受験の糧となりました。

成績がふるわず、後ろ向きな気持ちになることはあると思いますが、受験生生活は長いようであっという間なので、自分を鼓舞し頑張ってください。

名古屋大学 農学部 資源生物科学科 Iさん

特進コース卒業(春日井市立鷹来中学校出身)

・はじめに

これを読んでいるみなさんは、受験勉強の話ばっかりで飽きてきたかもしれません。なので、僕は勉強については軽く触れるだけにして、受験期のやる気の出し方や受験生の乗り越え方について書こうと思います。

僕は理系選択だったので英数理の勉強について書きます。一言に重要性が詰まっているので噛みしめてください。

まずは英語です。英語は単語力が命です。

次は数学です。数学はどうしてこの解法なのか考え、真に問題の意図を理解する努力をしましょう。最後に理科です。理科は1回1回の授業を大切にし、本気で受けましょう。

・受験生として成功する裏技

僕は受験に対してやる気を出すのがとにかく遅く、3年生の冬に差し掛かるころでした。そんな僕だからこそ身につけた、すぐにやる気が出る方法を教えます。それは「自分の目標を周りのみんなに伝え、共有すること」です。みなさんは「引き寄せの法則」はご存知でしょうか。それは思考は現実化するという成功法則の1つです。みなさんが頭で考えることは全て実現可能なのです。なので、「〇〇大学受けます」ではなく、「〇〇大学に合格します」というのがいいと思います。また、人に目標を伝えることで、達成しなければという適度なプレッシャーをかけることができ、僕はとてもやる気が出ました。

もうひとつ、僕が合格できたのは、なにより先生方のおかげです。私立学校のいいところは、授業料さえ納めれば、勉強熱心な先生方がたくさんプリントをくれたり、特別補習を開いてくれるところです。まるで月額制で番組や映画見放題のネットフリックスのようで素敵だと思います。最後に忘れてはならないのが感謝です。これが1番大切です。日頃から学校に通わせてくれる両親や勉強を全力で教えてくれる先生方に対して感謝の気持ちを持ちましょう。

最後まで見てくれた人に僕が実際にしていた究極の勉強法を教えます。それは、友達と問題を出し合うことと、人に勉強を教えることです。人に教えるにはその人の3倍理解する必要があると言います。人に勉強を教えるとき、あなた達はその人の3倍成長しているのです。これを胸に刻んでみなさん頑張ってください。困ったときは連絡待ってます。

関西学院大学 商学部 Tさん

特進コース卒業(春日井市立柏原中学校出身)

私が受験を通して感じたことは大きく分けて次の2点です。皆さんの参考になれば嬉しいです。

〈後悔しない決断を〉

受験には決断の必要な場面が沢山あります。私にも大きな決断をしなければならないことがありました。第1志望に落ち、他の行きたい大学の合否がまだ確定していない中で、滑り止めの大学の入金期日が迫っていました。浪人して第1志望を目指すのか、諦めて進学するのか、とても悩みました。周りから遅れることや1年後に受かる保証がないことへの不安もありましたが、諦めず行きたい大学の合格が来なかったら浪人しよう、と覚悟を決めました。結局、進学先の大学に合格することができましたが、浪人していたとしても後悔のない選択だったと思います。もし皆さんが選択を迫られたときは、自分のやりたいことや将来像をイメージして、後悔のない決断をしてください。また考え方も選択も人それぞれだと思いますが、諦めず自分が行きたいと思える大学に進学するのが良いと思います。

〈何があるかわからない〉

合否はそれまでの努力はもちろんですが、試験当日の体調や緊張、また問題に左右されるものでもあります。実際私もA判定が出ていた大学は不合格で、実力的に難しいと言われていた大学に合格しました。だから、模試の結果に一喜一憂せず、また志望校のレベルが高いからと諦めることなく、毎日できることを少しずつやってみてください。私は計画を立てたり継続したりすることが苦手で、受験勉強に力を入れ始めたのが遅すぎたと反省しています。もし2年生の時から1問ずつでも解いていれば、3年生になってからでも少しずつやっていれば、第1志望に近付いていたかもしれないと後悔しています。

最後になりますが、私が頑張ることができたのは先生方のお力添えのおかげです。私は1年生の時から現代文の添削をお願いしていました。2年生の時は、毎日出しすぎて先生は大変だったかもしれません。忙しい中でも丁寧に採点や解説もして頂いて、今考えると少し申し訳ない気持ちもありますが、とても有り難いことでした。卒業してからも、最後の試験の前日まで英語と論述の添削をして頂きました。勉強以外のことでも辛い時、不安な時、担任の先生をはじめ先生方に沢山相談に乗ってもらいました。心強い先生方に出会えて幸せです。卒業生として、皆さんが自分の目指す未来へ進んでいくことを祈っています。

神戸市外国語大学 外国語学部 ロシア語学科 Yさん

国際コース卒業(名古屋市立守山北中学校出身)

私が本格的に志望校を決めて勉強を始めたのは3年生の夏休みが終わった9月からでした。それまでは定期テストの勉強は前日に始めて、模試の対策は一切せずに取り組んでいました。第1志望を決めて勉強に取り組むようになったきっかけは、友達との会話の成り行きで同じ学校に行って一緒に暮らす約束をしたことです。しかしその友達と自分の実力差は明らかで、自分は今のままではその大学に受かることができないとわかっていたのでそこから必死に勉強しました。それからの約1ヶ月間は、夜7時まで学校に残り10時ごろに寝て午前3時半に起きて勉強するという生活が続きました。その間特に重点を置いて勉強した科目は世界史で、その分世界史の伸びは早かったです。しかし国公立大学は一次試験で使う共通テストの科目数が多く、半年で共通テストに間に合わせるのにかなり苦労しました。それと模試の成績が共通テスト直前までいい結果が出なかったので、モチベーションを保つのもとても大変でした。でも同じ学校を目指す仲間や、家族に支えられてなんとか乗り切ることができました。しかし第1志望に合格しても周りからはそれほど祝福されませんでした。理由は自分がもっと早くから勉強をしていればもっと優秀な大学に受かると思われていたからです。もちろん褒められるのが目的で大学に受かったわけではありませんが、周りからそのようなことを言われ続けて、次第に自分の成果に不満を持つようになり、今では少し後悔しています。

今大学に向けて勉強している皆さんにはこのような思いはして欲しくありません。短期的な努力では周りも自分も国際コースも満足させることはできません。私個人の意見としては、受験において一番大切なのは第1志望に受かることや共通テストでいい点数を取ることではなく、自分が後悔しないように最大限の努力を継続させることです。人生はほとんど努力したもの勝ちです。それ以外の人たちは努力できなかったことを悔やんで生きています。だから、皆さんには受験勉強を通して努力の仕方を学んで将来に生かしてほしいです。頑張ってください。

愛知県立大学 外国語学部 英米学科 Nさん

国際コース卒業(小牧市立応時中学校出身)

私が受験勉強をするうえで意識したことは隙間時間の有効活用です。私は家から学校までの通学時間が1時間以上あったので、その時間を使って試験勉強や受験勉強を進めていました。バスなどの限られたスペースでは教科書や参考書を広げることができないので、英語や古典の単語帳などあまりかさばらないもので勉強していました。毎日ちょっとした時間に、しかしこまめに見ることで着実に知識を増やしていくことができます。また、そうやって覚えた知識をふとした瞬間に思い返したりしようとすることもよい手段だと思います。受験勉強は小さなことをしっかりと続けていくことが重要です。

行きたい大学がもうすでに決まっている人は早いうちにその大学の二次試験の傾向を把握しておくことをおすすめします。私が受験した愛知県立大学では100字から150字のエッセイを書くことが求められました。エッセイや英作文は土壇場でいきなり書くことはできないので、しっかり練習する必要がありました。大学によって出題傾向は変わるので不明確な点があったらきちんと先生に相談することも大切です。

受験前はおそらく誰もが緊張したり、不安になったりすると思います。しかし、そういった感情に駆られて生活リズムを崩すような行動をとることはおすすめしません。私は受験期でも最低7時間は睡眠をとるようにしていました。睡眠不足は受験生が陥りがちなことだと思いますが、授業に集中できなくなったり、ストレスが溜まったりなど受験にとっては悪いことばかりです。睡眠は身体的な負担だけでなく精神的な負担も緩和する効果があるので、受験期だからこそしっかり寝るようにしましょう。

最後に、受験期は周りとの差や、プレッシャーを感じることが多いと思いますが、あまり自分を責めたり、追い詰めたりしないように受験勉強、頑張ってください。私の体験記が皆の助けになれば幸いです。

宮崎公立大学 人文学部 国際文化学科 Hさん

進学コース卒業(中部大学春日丘中学校出身)

まず、受験にとらわれすぎるのは良くないです。目標が自分の実力とよっぽど離れているようなとき、例えば今偏差値40なのに東大や医学部に行きたいという場合は今すぐにでも真剣に勉強を開始すべきですが、高校1年生や2年生のうちは部活動や友人との時間も大切にしながら並行して勉強を進めていくとよいでしょう。そこから学べる事はとても多いからです。そうは言っても高校3年生からは気持ちを切りかえて全力で勉強して自分の行きたい大学を目指していくべきだと思います。私は高3の11月ぐらいまでには英単語帳1冊は完璧にしていました。

これだけ読んで「じゃあ高3から本気出せばいいや」と思った人もいるかも知れません。だけどいざ本気出して勉強しようと思っても実際に勉強することは難しいです。いきなり1日5時間とか10時間とか勉強することは絶対にできません。やはり1、2年生のうちから学習する習慣を身につけていないと。1日10時間勉強できるようになれば、かぎりなく第1志望校合格に近づきます。もちろん志望校と自分の実力との差にもよります。

だから重ねて言いますが、高1、高2の時期は部活動と勉強の両立を図ることに頑張る癖をつける事が大事です。

受験期には勉強のモチベーションが上がらないと悩む人もいるかも知れません。結論から言うとこれは杞憂に過ぎません。例えば真夏にとても喉が渇いたとして自販機が3キロ先にしかないとします。頑張って歩くはずです。なんとかして飲み物を買える場所を探すはずです。だからどうしてもその大学に行きたいと思うのなら必死で勉強できるようになるので安心してください。逆に言えば、そういうモチベーションを上げることができる大学の学部を真剣に探さなければいけないということです。

最後になりますが、大学での生活を楽しんで送ることができるようにするために、高校1、2年生の内から情報を集めて、納得のいく進路選択を後輩のみなさんにはしてもらいたいと思います。なぜなら自分が納得していないなら、せっかくの大学の4年間も漠然としたものになりかねないからです。いろいろ書きましたが、肩の力を抜いて、気楽に前向きに自分の志望校に向けて歩みを重ねていってください。

県立広島大学 生物資源学部 生命環境学科 Nさん

進学コース卒業(知立市立知立中学校出身)

大学受験を通して私が大切だと思うことを皆さんに伝えたいと思います。

1つ目は勉強場所です。私は家で勉強するとあまり集中ができないので授業後に教室で勉強したり、図書館に行くなどしていました。場所によって勉強のはかどりがまったく違うので自分にあう勉強場所を探してください。

2つ目は休息についてです。

勉強する上で休息は重要です。休息をしないと集中力が落ちてしまうからです。また思うように成績が伸びないときや勉強につまずいてしまったときは特に休息が重要です。運動したり、音楽を聴いたりしてリフレッシュするといいと思います。

3つ目は勉強のモチベーションです。

勉強をしているうえでやる気がでない日は少なからずあると思います。モチベーションが上がらないことから勉強時間を減らすなどしないことをおすすめします。これは私の失敗談ですが、モチベーションが低いという理由で勉強時間を減らすと1日を振り返ったときに全然勉強できなかったなとネガティブ思考になってしまい悪循環に陥ってしまいます。やる気がでないときは得意な教科から勉強を始めるなどしてみてください。

私から皆さんに伝えたいことは以上です。志望校に合格できるように頑張ってください。

「2020年度 進路の手びき‐Ambitious‐」より

東京大学 文科三類 Kさん

啓明コース卒業(中部大学春日丘中学校出身)

私が東京大学を目指して勉強し、合格するに至るまでの経験を踏まえ、受験勉強について考えたことを記します。参考になれば幸いです。
多くの合格体験記に具体的な事柄が書かれていますが、私は全ての学徒に共通するであろう、ごく基本の姿勢について綴りたいと思います。私は実りある勉強のために大切なのは、心と知識の二つであると考えました。

〈心〉

勉強の質は心構えで大きく変化します。強要されたものを嫌々終わらせよう、と思いながら勉強しても結果がでないのは自明です。逆に、楽しもうと思いながら取り組めば勉強は大いに捗ることでしょう。どれだけ努力して勉強したって夢中で勉強している人には敵わないものです。
案外気付いていない人が多いのが、勉強を楽しむには才能は不要で誰にでもできることだということです。是非今日から少し意識を変えて勉強に取り組んでみてください。授業中の先生を参考にすると良いかもしれません。春日丘の先生方は本当に楽しそうに勉強を教えてくださる人が多いです。
加えて必要なのは周囲への感謝だと私は考えます。勉強は安価ではできない贅沢なものです。お金を出してくれる家族や、必死に教えてくださる先生方への感謝は自ずと集中力に繋がってくると思います。

〈知識〉

受験には当然ながら相応の知識が必要です。塾や予備校などの様々な勉強形式がある昨今ですが、私は学校で完結する勉強を強くお勧めします。受験に必要な知識のほとんどは、教科書に載っていて、それらは授業で解説されます。是非そこで一撃で理解して帰りましょう。たとえ理解できなくてもそうした生徒が助けを求めれば先生方は必ず手を差し伸べてくれます。わからないものは絶対に質問しましょう。それが学校教育の一番おいしいところだと私は思っています。
また、知識の定着には適度な競争心と、互いに遠慮なく競い合える仲間が極めて有効です。友人関係をうまく活用するのが良いでしょう。私は暗記科目などは友達と頻りにクイズ形式で出題しあって勉強しました。

最後に、自分の行きたい大学に必要な知識はどれ位なのかということをしっかりと把握しておきましょう。闇雲な勉強は役に立たないことがあるので危険です。必要な勉強を必要な分だけやればきっと合格が見えてくるでしょう。
高慢ちきにも長々と綴りましたが、せっかくの受験なので楽しみながら全力で挑み、第一志望校合格を勝ち取りましょう。

富山大学 医学部 医学科 Oさん

啓明コース卒業(中部大学春日丘中学校出身)

<3年生の夏休みから秋にかけて>

夏休みは図書館に通い、社会や理科といった暗記科目の習ったところまでの復習や英語の長文を継続的に読むこと、数学の苦手な分野を解けるようになるまで解くことに重点を置いて勉強しました。秋頃には、受験する可能性のある大学の赤本を見て解くことで学校ごとの入試の特色を知りました。第一志望の大学だけでなく受験する可能性のある大学の入試の特色を知ることは、以後の勉強の仕方を意識すること、センター試験後の志望校の可能性を広げることにも繋がります。そして自分の得意不得意を分析しながら、志望校に合格するために何が必要なのかを考えていくことが大切だと思います。

<秋からセンター試験にかけて>

センター試験において、理科や社会では教科書を隅々まで読むこと、数学や国語では本番の時間より短く設定して演習を行うこと、英語では一回で覚えられるように意識することが大切だと思います。私はセンター試験で思ったように点数を取ることができませんでした。大きな原因としては、暗記が甘かったことだと思います。見たことがないような内容でも教科書を確認すると載っていることが多々あります。高得点の獲得には教科書を隅から隅まで何度も読み、説明できるまでにしておく必要があります。

<センター試験後から二次試験にかけて>

センター試験の結果と二次試験の相性とを鑑みて、受験校を富山大学に決めました。受験校の決定後は過去問題3年分を解きました。また、理科では教科書を隅々まで頭に入れたり富山大学の問題と同じ難易度の大学の問題を解いたりしました。英語では学校の先生に自由英作文と記述問題の添削をしてもらいました。今考えると、過去問題で傾向をつかみ、出題されそうな問題を考えながら広く勉強したことが良かったのだと思います。

<最後に>

私が医学部に合格することができたのは、同じように高い目標を持って頑張っている同級生の姿があったからだと思います。成績が振るわず、後ろ向きな気持ちになることもあると思いますが、同級生と励ましあいながら自分を鼓舞し頑張ってください。

岐阜大学 教育学部 社会科教育課程 Uさん

特進コース卒業(名古屋市立桜丘中学校出身)

1年時

僕は1年生の時には既に教師になりたいという夢を持っていました。そこで教育学部のある国公立大を目標に主にテスト勉強を中心に知識の基礎を確立していきました。今思えば、この1年生での基礎作りが一番のポイントであったのではないかと思います。それほど模試のないこの時期をどう使うかで今の結果は大きく変わっていたかもしれません。1年生の頃から勉強があまり好きではなかった自分は今そのことをとても痛感してます。

2年時

2年生は修学旅行など大きな行事が様々ありますが、もう一つ大事なこととして文理選択があります。自分は1年生の時歴史の教員になりたいという決意を固めていたので文系へと進みました。2年生の授業は日本史や数学がより一層難しくなるだけではなく模試の数もかなり増えたのを覚えています。自分は結果が返ってきてもうおしまいというタイプだったので模試の解き直しなどほとんどしませんでしたがそれが今となっては一番の後悔です。解き直しほど大切なことはないと今になって思います。この返却の時に行う解き直しが必ず力になると自分は周囲のきちんとやってる子を見て感じました。

3年時

3年生になると模試の数が1年生や2年生の時とは比べ物にならないほど多くなります。そしてそろそろ受験校を決定時期になると受験勉強も本格的になっていきます。自分は去年の先輩が合格体験記の講話の際に「多くの問題集に手を出すよりも、一つの問題集を完璧にしたほうがよい」とおっしゃっていたのでその教えに従うことにしました。間違った問題を何度も解き直す、これがシンプルながら合格の近道になると僕も思います。また、問題集の解き直しだけでなく上でも述べたように模写の解き直しのも一層大切さを増してきます。自分は受験勉強は量より質であるとも思います。たとえ1年生、2年生の時にE判定だったとしても勉強の質を重視すれば結果はどうとでもなると思います。実際、自分は一時期岐阜大学がE判定でした・・

後輩へ

在校生たちにこの文章が渡るかはわかりませんが、最後に一言。最後に自分が納得いく結果を出して欲しいです。自分は初めは愛知教育大志望でした。結果的に岐阜大に合格し、後悔がないかといえば上に述べたように割とあります。しかし自分で掴んだ合格には納得しています。途中の模試で志望校のレベルを下げることになる人も大勢いると思いますが、とにかく自分が受けると決めた大学には受かるよう精一杯の努力をして欲しいです。以上です。

愛知県立大学 情報科学部 情報科学科 Kさん

特進コース卒業(尾張旭市立旭中学校出身)

定期試験が終わった後、センター試験が終わった後、2次試験が終わった後、「なんであのとき勉強しなかったんだろう…」や「もっと勉強時間取れただろうな…」とか、高校3年間を思い返すと後悔はたくさんあります。でも、その後悔は合格という二文字で全てなくなりました。

私は公立高校の受験に失敗し春日丘高校に入学しました。そのため大学は国公立に受かりたい、という気持ちはありました。しかし、行きたい学部や将来の夢は見つからず、とりあえず志望校は決めていたもののモチベーションはなかなか上がりませんでした。高校3年間、先生方から出された課題、授業の予習や復習をひたすら続け、受験勉強というものがよく分からないまま気がついたら高校3年生の12月でした。「特奨生は無理でも一般合格はするだろう。」、そんな甘い気持ちで受けた中部大学の特別奨学生試験。結果は不合格でした。一般合格すらできませんでした。そこで初めて自分の実力不足を思い知らされました。正直3年生の12月に気づくのは遅すぎです。センター試験まで約1カ月、2次試験まで約2カ月、初めて夜7時まで学校に居残りをし、苦手分野と向き合い、毎日必死に頑張りました。背水の陣で臨んだ国公立試験でしたが、合格したときの喜びはひとしおでした。3年間先生方に言われた通りに勉強し積み重ねたものがあったからこそ第1志望の大学に合格できたのではないかと思います。

こんな私が皆さんに伝えたい事は次のことです。勉強のモチベーションを上げるために志望校を明確にする、今勉強していることを信じる、そうすれば努力は無駄になりません。とにかく自分を信じることです。最終的に頼れるのは自分一人です。私は3回くらい「己を信じよ。」という内容のおみくじを引き、自分を信じてきました(笑)。どんな形でもいいです。自分を信じてください。

自分の思い通りの結果が出なかったりと悩む時もあるかもしれません。でも、自分の周りには、同じように頑張っている仲間がいます。先生がいます。家族がいます。何度でも頼ってください。そしてくじけそうになったとき、すべり止めの大学は落ちたけど第1志望の大学に合格した先輩がいたなと思い出し励みになれたら幸いです。

まだ時間はあります。体調に気をつけ後悔のないよう勉強してください。努力はきっと報われます。皆さんの健闘を祈っています。

東京大学 文科三類 Kさん

国際コース卒業(春日井市立鷹来中学校出身)

初めに言っておくと受験には実力の要素と運の要素があります。以下にアドバイスを記しますが、僕は”運良く”合格したので参考程度にお考え下さい。

1 志望校・教材を絞る

まず志望校は早めに考えておきましょう。志望校とは実力に見合った学校ではなく、本当に行きたい学校です。E判定でも、周りに馬鹿にされても構いません。行きたい大学がないが大学には行っておきたいという人は、進路変更がきくように満遍なく勉強してください。参考書はできれば一つに絞るといいです。どれを使えばいいかわからない時はとりあえず有名なものを買いましょう。有名で人気な参考書にはそれだけの理由があります。また、問題集も多すぎない方がいいと思います。高1・2生は志望校に関係なく普遍的な実力を養成し、高3生は志望校の傾向に合った勉強をしましょう。

2 勉強は復習中心に

復習とは「次解いた時に答案を再現できるようにする作業」のことです。答えを丸暗記するのではなく、論理のプロセスを理解して覚えましょう。苦手な教科は理解できないことが多々あると思いますが、その時は丸暗記しましょう。暗記の後に理解が伴うこともあります。(特に数学)

3 ルーティンを確立する

生活のサイクルを作りましょう。受験期も維持した方がいいです。受験生の皆さんは勉強時間のほかに30分程度は娯楽の時間をつくるべきです。精神衛生が良くないと効率がぐっと落ちます。(勉強が楽しい人は要らないかも)僕は起床時に音楽を聴くという習慣を受験日まで継続しました。

4 塾に行く or 学校を利用しまくる

個人的な意見ですが受験勉強は基本独学で事足ります。(授業はペースメーカーとしての役割があるのでちゃんと受けましょう)塾に行くと勉強効率が上がりますが、人によって向き不向きがあります。そこは自分で判断してください。僕は塾通いが面倒だったので塾には行きませんでした。代わりに学校を最大限利用しました。例えば、自己採点が難しい英作文・現代文の論述は先生に頼みました。学費以上のサービスを受けてやる、という意気で勉強しましょう。

受験は過酷ですが踏ん張ってください。押しつぶされそうになったら自分の可能性を過信し努力を続けてください。それが受験の正攻法です。皆さんが自身の進路を実現することを願っています。

東京外国語大学 言語文化学部 言語文化学科 Sさん

国際コース卒業(多治見市立小泉中学校出身)

私が受験勉強をする上で大切だと思うのは、早めに志望校を決めて少しずつ対策を進めていくことです。私は結局3年生の秋までずっと志望校をどこにするか迷って、決められていませんでした。親とも志望校や受験の話をあまりしたくないと思っていました。みなさんの中にも、今の自分の学力に自信が持てなかったり、親の期待に応えられないのではないかという不安があったりして、受験に向き合うことから逃げてしまっている人もいると思います。ですが、志望校を決定しなければいけないときは必ずやってきます。そのときに、もっと前から考えておけばよかった、勉強しておけばよかった、と後悔しないように早めに自分の受験について友達や両親、先生方と話をしたり、一人で考えてみることをおすすめします。

続いては対策についてです。特に、私が受験した東京外国語大学では、英語の試験で200字程度のエッセイを書くことを要求されます。私はエッセイを書くことが苦手で、授業で書くときなどはかなりの時間がかかってしまっていました。3年生の春に、先生から、対策のために毎週1本エッセイを書いて提出するよう言われましたが、エッセイを書くのが本当に嫌だった私は、全く提出できていませんでした。

そのせいで、センター試験が終わって、本格的に東京外国語大学の2次試験対策に入ったとき、本当に苦労しました。1か月もない対策期間中、私は毎日エッセイを書いて提出していました。このとき、春から毎週1本でもこつこつと書くのを続けていればよかった、と思いました。

短い対策期間で苦手を克服しようとするのはとても大変でした。苦手克服のために有効だと思うのは、慣れることです。慣れるためには、時間をかけて、何度もこつこつと取り組むことがなにより大事だと思います。受験勉強は途方もなくて、途中でやめたいと思うときもあるかもしれませんが、必ず終わりはやってきます。私は怠け癖があって、なにもせずに1日が終わって、夕方や夜に後悔することが何度もありました。でも、東京外国語大学に合格したとわかったときには、これでよかった、って思いました。最後に、これでよかったと思えるように、自分の夢を諦めず、頑張ってください!

静岡大学 情報学部 行動情報学科 Kさん

進学コース卒業(瀬戸市立幡山中学校出身)

私が大学受験を通して大切だなと感じたこといくつか書きたいと思います。

1つ目は成功からの逆算です。受験は長いようのに見えてとても短いです。自分に何が足りないか、何が必要かを意識して効率的に勉強しないととてもじゃないけど時間が足りません。なので、自分の将来や志望校を考えて、なにをする必要があるかを押さえておきましょう。ただ、ここで自分の第一志望の大学で必要ないからといって特定の科目を捨てることなどはやめましょう。もしその大学がダメだった時保険がきかなくなります。第一志望の学校に行ける人は少ないです。私の第1志望の学校ではセンター試験で化学が不要であまり勉強はしませんでした。結果、第一志望の学校には行くことができず、勉強していなかった化学が足を引っ張りかなり苦労することになりました。

2つ目は習慣付けです。学んだことはどんどん忘れていくものです。なので勉強する日は何十時間も勉強してほかの日は全く勉強しない、といった勉強法をしているとその空白で徐々に忘れていき、本番でどわすれをしてしまう、といった事態に陥ってしまいます。こういったことにならないように私は休みの日などは作らず毎日決まった時間には必ず机につくようにしていました。また、この習慣付けは「勉強をする」といった直接的なものではなく「とりあえず何か書く」「机につく」「単語帳を開く」といった簡単にできるものにしていました。そうしないとどうしてもやる気が出ず、理由をつけてサボってしまいました。

3つ目はクラスメイトや先生に頼ることです。大学受験にはブレイクスルーがあります。高校受験ではやればやった分に比例して伸びる傾向がありますが大学受験でははじめはなかなか伸びず、ある時突然できるようになります。そのきっかけやタイミングは人それぞれで分かりません。何をすれば解けるようになるのか、どういった勉強の仕方をすればいいのかなどは自分一人で考えてもなかなか埒が明きません。なのでその科目が得意な友達や先生になにをしたら解けるようになったのか、自分はまず何をすればいいのかなどのアドバイスをもらいましょう。ブレイクスルーを起こすと勉強の方法も確立でき、問題を解くことの楽しみにもつながります。

終わりに、最後の最後まで絶対に諦めないでください。受験生は本当に最後まで伸びます。私も直前まで全く取れなかった教科が本番ギリギリで伸び、得点源にすることができました。皆さんもあきらめずに最後までやり遂げてください。

福井大学 工学部 物質・生命化学科 Mさん

進学コース卒業(春日井市立高蔵寺中学校出身)

私が皆さんに伝えたいことは3つあります、

1つ目は勉強場所です。私は家で勉強をすると集中力が切れてしまうので、学校終わりには大学の図書館や赤本室、自分の教室で勉強していました。家で集中できない人は休日でも外に出て勉強することをお勧めします。ここで大事なポイントは早めに勉強に集中することが出来る場所を作っておくことです。なぜなら学習環境を一定で継続的にすることで学習習慣のリズムを整えられて効率的な勉強が出来るからです。実際に私も早期に勉強する環境を整えたことで比較的早く学習リズムを掴めたと思います。特に赤本室は他のコースの生徒も一緒になって勉強しているので適度な緊張感があり、一心に勉強に集中出来たのでとても良かったです。

2つ目は勉強時間です。ここで大事なポイントは勉強時間がゼロになる日が無いようにすることです。これは私自身の失敗談ですが、2年生の時に勉強時間がゼロの日が多かったため、毎日勉強することを習慣付けるのにだいぶ時間がかかりました。いきなり長時間集中することを毎日続けるのは体力的にも精神的にも厳しいので、早いうちから少しでもいいので勉強し続ける事が大切です。そこで1番のおすすめは英単語の暗記です。私は特に英語が苦手でかつ英単語を本格的に覚えるのが遅れたので本当に苦労しました。英単語を覚えるだけならわざわざノートやペンを出さずに済み、単語帳1冊だけでいいので気軽に勉強出来ます。英単語をある程度習得しておけば後の勉強も楽になるので是非実践してみて下さい。

3つ目は勉強意欲です。ここで大事なポイントは勉強の中だるみを無くすことです。中だるみは大きく分けて2つあり、短期的なものと長期的なものです。まず短期的な中だるみとは1、2時間程度で起こる集中力の切れです。集中力の持続時間は人それぞれですが一度に何時間も集中できる人はそういません。ですから適度な休憩が必要になります。集中力が完全に切れる前に休憩を入れることで適度にリフレッシュでき、効率よく勉強をすることができます。もう一つ長期的な中だるみとは模試や試験の後の気力喪失です。特にセンター試験のあとは達成感でいっぱいになり、その後の2次試験の勉強になかなか手がつきませんでした。こればっかりは気合いで押し切るしかないのでこの文章を読んだ人は意識して勉強生活を送って下さい。

皆さんが第1志望大学に合格できることを期待しています。

「2019年度 進路の手びき‐Ambitious‐」より

早稲田大学 商学部 Iさん

啓明コース卒業(中部大学春日丘中学校出身)

ここでは、どうすれば合格を勝ち取れるのかを、東京大学を受けて落第した今思うことから記します。

<心構え>

目標は自分が納得できるレベルよりもさらに高くし、その目標達成までの道のりを小さなステップに分けることで地道な努力をすべきです。たとえ最初は周りがあきれるような高い志望でも、努力を続ければ案外手の届くところへ近づいてくるはずです。ちなみに、自分の志望校では、自分の得意不得意を加味しながら合格最低点に対して何点取れば受かるのかを調べることで、合格が現実味を帯びてくることがあります。
模試の結果はどんなに良くても後悔を探して猛省し、反対にどうしようもなく悪かったときは自分の反省点とともに成長した点も探し、自分の心をコントロールしてコンスタントに努力しましょう。
どんな小さなテストでも、とにかく一番を目指しましょう。ただ、一番を取れなくても自らを否定している暇はありません。それよりどうすれば次は改善できるかを考えて、すぐに実行してください。これは大変苦しいことですが、これを乗り越えた先に合格が待っているはずなので、心折れることなく努力し続けるべきです。

<実際の勉強>

受験では「日ごろ」やってきたことがよく出ます。もう二度と見ないだろうと思っていた単語や熟語、テストには出ないからと復習を怠っていた部分、課外学習でやった内容・・・・・・。「日ごろ」をおろそかにしてはいけません。そのためには、日々の授業を重んじて、自分の興味は追求し、一度出会った単語や熟語はノートにメモしていくなどして、完璧に押さえるべきです。つまり、
「問題の一題一題、単語の一個一個との出会いを大切に」しましょう。
勉強では、まず知識をつけ、知識がある程度ついてきたら思考力やセンスの養成にかける時間を徐々に増やしていきましょう。思考力やセンスは養成に長い時間がかかりますが、日々怠らずにやり続けることで、知らず知らずのうちに力がついていきます。ただ、少しでも怠ればすぐに力は落ちます。すぐには結果が出なくても焦らず続けましょう。
日本史や世界史では、赤い字で書いた部分を赤シートで追っていくだけでは一定以上の実力を得られません。因果関係や流れを正確に理解し、時代ごとのたてのつながりと同時によこのつながりも押さえることが重要です。自分は、ノートの文字をほとんど緑マーカーでいっぱいにしたり、教科書を熟読して真っ白なノートに内容をおおまかに書きなぐったりしました。いろいろと試して、自分に合った学習法を見つけましょう。

<センター試験・二次試験>

直前の12月から本格的に学習するとよいと思いますが、思考を要する問題や、苦手教科には早めから取り組みましょう。自分も夏休みから苦手だった数学に取り組みました。
本番での体験ですが、理科において、知識を活用して考える問題があり、最後まで悩み抜いた結果ひらめいて正解し、満点を取ることができましたが、これは直前期にたくさん問題を解いてスピード感覚に慣れ、落ち着いて考えることが出来たからです。
センター試験後は、自己採点結果に左右されず、二次に向けて切り替えましょう。また、前期が終わった後も、後期の出願時の倍率にだまされず勉強し続けましょう。後期はかなりチャンスがあります。

最後に、今日から何か一つでも変えていきましょう。たとえはじめは少ししか頑張れなくても、頑張ったという事実が皆さんの自信につながります。そして、志望校に受かる自分はどんな自分かを想像して、理想の自分に少しでも近づこうと努力し続けることが皆さんをきっと志望校に導くはずです。

名古屋大学 理学部 Kさん

啓明コース卒業(中部大学春日丘中学校出身)

大学受験を終えて、私が後悔したこと、大事だと思った4つのことについて書いていきたいと思います。

1.解けなかった問題を解けるようにする

これが一番大事なことだと思います。当たり前のことだと感じるかもしれませんがとても大変です。朝学、授業、補習、定期テスト、模試で間違えた問題をきちんと直しましょう。大事なのは、その日のうちに直すことです。私も何度後悔したかわかりませんが、何日も後回しにしたプリントは、たぶん一生解き直さずに終わります。

2.あれこれ手を出し過ぎない

これも大事です。学校で買った問題集と配られたプリント、志望校の赤本をとことんやりましょう。先生の話でなるほどと思ったのですが、問題集を何冊も解いても、できるところは同じように解けて、苦手なところは解けません。不安になると量をこなそうとしてたくさん問題集を買ってしまいがちですが、まずは一冊を完璧にすることを心がけましょう。

3.淡々と勉強する

受験期の時間は信じられないほど早く過ぎていきます。また、急激に成績が伸びることもあまりないと思います。だから、毎日の積み重ねが本当に大事だと実感しました。たくさん模試があって大学の判定も出て一喜一憂すると思いますが、本番でしっかりと力を出せるように淡々とやっていきましょう。また隙間時間も有効に使ってくださいね。電車やバスの中でスマホを開くのではなく単語帳を開く、車の中では英語を聞いてリスニング力をつけるなど、探すといろいろあると思います。

4.くじけない!

これから多くの模試を受けたり、大事な試験が近づいてきたりすると、どうしても不安になってきます。でも、不安にならない人の方が珍しいのです。定期テストや模試で悪い結果を取ってしまっても、自分の苦手なところを直そうと前向きにとらえて「直し」をしっかりしてください。

最後に、この4つのことは今までいろんな先生から何度も言われていることだと思います。ですが、この普段聞くアドバイスが本当に大事だと感じました。受験勉強は苦しいことがたくさんあると思いますが、皆さんが第一志望に合格できることを祈っています。

京都府立大学 文学部 Mさん

特進コース卒業(春日井市立中部中学校出身)

私は入学して以降、長い授業時間や日々の予復習に慣れてきた頃から進路について具体的に考えるようになりました。それから2年生の夏合宿での面談の後から少しずつ受験勉強を始めました。もっとも受験勉強といってもまんべんなく復習を行うというようなものではなく、好きな教科の復習を始めた程度のことです。当時はまだ受験が遠い先のことのように思えて、漠然としか定まっていない志望校に向かって邁進するモチベーションが湧かなかったことが大きな理由です。

しかし、3年生になって受験勉強に本腰を入れ努力しても、苦手教科の対策を残り1年で間に合わせることはかなり厳しいものでした。前もって始めていた得意教科の復習にも時間を割く必要があったからです。最終的に私は得意教科を先にやり始めていましたが克服しきれず、第一志望を変更することになりました。それでも得意教科に大きく助けられて、何とか当初の志望校よりもさほどレベルを落とすことなく満足のいく大学に無事入学できました。

私がこのような経験を振り返って思うことは、得意教科も苦手教科も最後まで効いてくるということです。その中でも得意教科をより高めておくことは点数の伸び幅が少ないように思えますが精神的に自信もつけられて、やって損はないと思います。また、自分の目標とする進路を早めに明確にすることも大切だと思います。

明確にここに行くと決めて邁進すると、その想定以上の学校に行けるほどの学力を身につけることも努力次第でできます。まだまだ時間はあります。追い詰められすぎず、日々の生活に体を慣らしてから、自分のやれることからこなしていくことを勧めます。

さて、ここまで私の経験を踏まえて体験記を書かせていただきました。ですが、この内容をそっくりそのまま参考にはしないでください。受験はあくまでも皆さんのものです。卒業した今となっては、頑張ってください、としか言えません。自分なりの良い取り組み方を見つけてそれを継続することもとても自分のためになります。受験勉強は大変ですが、終わってみればあっという間です。最後の瞬間まで頑張っても何かしら後悔が残ってしまう場合もあります。でも後悔をしないための努力をしなければ悔やんでも悔やみきれません。体調に気をつけて、先生の力も借りながら努力を続けてください。皆さんに良い結果がやってくることを祈っています。

岐阜大学 工学部 Sさん

特進コース卒業(春日井市立岩成台中学校出身)

受験勉強は、地道に努力を積み重ねることに他ならないと思います。

「努力は必ず報われる」という言葉の真偽は分かりませんが、「努力をせずとも報われる」ということは決して無いと断言できます。つまり受験という戦いに勝利するには努力をするしかありません。

ではまず、受験勉強の開始時期や終了時期は、いつなのでしょうか。

終了時期は明確で、第1志望校の合格発表日でしょう。「現役生は最後の最後まで伸びる」という言葉は本当のことなので、決して諦めることなく最後まで夢を追い続けてください。また、第1志望校の入試に手応えがあったからといって、それ以降受験し得る大学に向けた勉強を怠るということは傲慢です。自分を信じつつも、最後まで謙虚に勉強し続けることに大きな価値があると思います。開始時期についてはどうでしょうか。幸いなことに受験勉強にはフライングというルールが存在しません。早くに準備を始めるほど優位に立てる可能性があるということを念頭において、受験勉強を開始するべきです。他人にいろいろと言われてもやる気は起きず、勉強をしても身になることは少ないでしょう。スタートの合図を打ち鳴らすのは自分自身であるということです。

皆さん1人1人にそれぞれ合う学習法は違うと思うので、教科ごとの勉強法は自分で模索していただきたいのですが、数学の勉強において、自分が、特に実践して良かったと思うことを紹介します。それは、問題を解く際にB4版のコピー用紙を使うことです。皆さんは入試本番の数学の解答用紙の形態をご存じでしょうか?大問1問につきB4版の白紙が1枚配られ、そこに自分で答案を作成します。解答用紙にはノートにある罫線は存在しません。日頃から本番と同じように練習を重ねることで、本番での答案作成もスムーズに、採点者に見やすい答案を書くことができるはずです。

志望校合格のためには、模試を効果的に利用することも重要です。模試の使い方、大丈夫ですか?志望校の合格可能性の判定を見るためだけのツールと化していませんか?確かに志望校合格のための学力と自分のその時の学力の距離感をつかむことも大切ですが、模試受験後に自己分析をし、自分の得意分野や苦手分野を明確にして復習を行い、自分の勉強の穴を1つ1つ埋めていくことが模試を受験する真意であると考えます。1年に数回しかないので1回1回の模試を大切に活用してください。

受験生として過ごす高校3年生の1年間は想像以上に過酷であり、成績が伸びず、思い悩む時もあるかもしれません。そんな時は自分の周りの、同じ合格という夢を見る仲間たちとお互いに支え合い、切磋琢磨して受験勉強に励んでください。受験は団体戦だということを忘れてはいけません。入試当日の試験会場で信じられるものは、ただ、その日まで自分が積み重ねてきた努力だけです。支えてくれる周りの人に感謝しながら努力を積み重ねてください。皆さんの健闘を祈っています。

愛知県立大学 外国語学部 ヨーロッパ学科 フランス語圏専攻 Mさん

国際コース卒業(春日井市立西部中学校出身)

私は第一志望だった愛知県立大学に合格しました。これから書く私の体験記はいい例とはいえませんが、何か参考になれば幸いです。

受験勉強する上で大切なことの1つは目標を持って勉強することだと思います。具体的には早く志望大学を決めることです。私は元々勉強が嫌いで得意でもなく、競争心なども特になかったため、特別悪い成績をとらない限りは頑張らなくてもいいと甘えていました。そんな私の志望大学が決まったのは高校3年の直前で、本格的に受験勉強を始めたのはその夏が終わった頃でした。今思うとこれは遅すぎます。何よりその時の私はそれまで私立大学を志望していたにもかかわらず、急に国公立大学に変更してしまったので大変でした。私立と国公立ではセンター・二次試験で必要になる科目数が違い、ずっと必要ないと思ってサボっていた理数科目が必要となってしまったときは、自分の無計画さに呆れていました。結局センターでは、理科・数学は他教科でぎりぎりカバーできるくらいにしか取れませんでした。自分が受ける大学はどの教科が必要になるのかを、できるだけ早く把握して勉強した方が効率よく勉強できます。将来のことを考えるにあたっても、大事になってくる大学選びは慎重になりますし、何かのきっかけで大きく考えが変わることだってあります。何といっても、目的を持った勉強での成績の伸び方はかなり大きいです。いまいち勉強に熱が入らないという方は、仮でもいいので志望大学を決めてみて、それに向けての勉強をしてみてはいかがでしょうか。

もう1つ大切なことは日々の授業をしっかり受けることです。これは当たり前のことだと思うかもしれませんが、意外と授業で寝ていたりする人は多いです。例外として、参考書を用いて1人で勉強するほうがやりやすい方もいるかもしれませんし、暗記物は自分での努力が必要です。ただ、答えを出すにあたっての基礎知識は授業を受けることで十分身に付きます。授業で一度理解ができれば、あとで本当に楽ができると思います。

受験は大きなプレッシャーがあったり、自分の思い通りの結果が出なかったりなど苦しい時期も乗り越えなければなりません。自分に合った勉強法を見つけるのに試行錯誤する時期もあると思います。周りの環境作りも大切ですが最後に結果を出すのは自分です。こんなに勉強をするのはこれから先にないと思うので、受験が終わった後納得できるような勉強をしてほしいと思います。

静岡県立大学 国際関係学部 国際言語文化学科 Oさん

国際コース卒業(犬山市立東部中学校出身)

私は受験が終わった今になっても受験というものがよくわからない。受験は運だとさえも思う。私は第一希望の大学の東京外国語大学に合格できなかった。これから私なりの受験期の勉強への取り組み方、受験への意気込み方を5つ紹介したいと思う。しかし、私はこのやり方で行きたい大学には行けなかった。だから私のやり方は効果的ではないかもしれない。あくまでも、「こういう取り組み方もあるのだ」という気持ちで読んでいただけたら嬉しい。

1つ目は、常に自分が行きたい大学を頭に入れておくことだ。目標がなければ辛いことも乗り越えられない。私は大学のパンフレットやyoutubeで大学のプロモーションビデオを観てモチベーションを上げていた。

2つ目は、各教科の具体的な目標点を早めに設定することだ。私はセンター試験でいい結果が残せず、第一希望の大学の2次試験すら受けることができなかった。センター試験さえ良ければと何回も思ったし、今でもやり直したいという思いがとても強い。センター試験で全てが決まると言っても過言ではないくらいセンター試験の結果に左右される。だから、まず第一にやらなければいけないことは、センターで各教科何点取れればいいかという具体的な点数を頭に入れておくことだ。そして、時間配分や、その点数を取るにはどのように勉強すればいいかなどを早めに決めて、何回も練習するべきだ。

3つ目は諦めずにやり抜くこと。私は何度も現実と自分の実力との差に苦しんだ。しかし私は東京外国語大学に行きたいという気持ちがとても強かったので何度も挑戦し続けた。結果は良くなかったがその気持ちがなかったら、今の大学に合格することもなかったと思う。担任の先生の「入試本番までに間に合えばいいのだから」という言葉に何度も励まされた。

4つ目は、私なりに考えた入試本番への向かい方を紹介する。私はセンターで、得意教科の英語と社会で高得点を取り苦手な数学や国語をカバーしよう考えた。だから本番の英語と社会の試験が始まる前、「9割取るんだ」と自分に言い聞かせた。しかし、それが逆に自分へのプレッシャーになっていた。得意な2つの教科で大失敗をしてしまったのだ。逆に数学や国語では「どんな点数でもいいや」という気持ちで臨んだ。すると自分の目標点に達することができた。また、国公立の2次試験でも「こんな大学受からなくてもどうでもいい」という気持ちで臨んだ。したがって、私はいつも緊張しすぎてしまう人に対しては、リラックスして「何とかなる」といった気持ちで本番の試験を受けることを勧める。

5つ目は感謝の気持ちを持つことだ。受験は一人ではできない。家族、先生、友達とたくさんの人の応援と支えがあった。だから苦しい受験期を乗り越えられた。その人たちにいい報告をしたいという気持ちがあれば頑張れる。

受験勉強を楽しみ、悔いのない受験を終えてほしい。

愛知県立大学 日本文化学部 国語国文学科 Yさん

進学コース卒業(名古屋市立吉根中学校出身)

私が伝えたいことを書きたいと思います。

1つ目は、計画を細かく立てすぎないということです。もちろん、受験は計画を立てて、順序通りに勉強していくものですが、必ずしも計画通りに事が進むとは限りません。例えば、月曜日に国語と数学を2時間ずつやって、火曜日は・・・・というように細かく勉強の計画を立てる人もいますが、私はやめた方がいいと思います。必ずと言っていいほどに計画倒れになります。計画倒れになると、焦りや不安をさらに助長させることにつながります。私はこの方法を実践して実際に計画倒れになり、早々にこの方法をやめました。ですから、細かすぎない、余裕のある計画を立てるようにした方がいいと思います。

2つ目は、適切な休養を取ることです。「1日に10時間は勉強しましょう」と言われると思います。しかし、できるに越したことはありませんが、疲れてしまいます。疲れた頭でダラダラと勉強を続けているよりは、休養を取った方が効率が上がると思います。勉強の合間の15分ほどの小さな休養も大切ですが、私は自宅学習をしない日を平日に作っていました。なぜ平日なのかというと、平日は学校で勉強をするからです。ですから、1日の勉強時間をゼロにすることなく、大きな休養を取ることができます。できるだけ勉強時間を確保することは大切ではありますが、適切な休養を取ることは同じくらい大切なことだと思っています。

3つ目は、定期テストを大切にするということです。まず、模試やセンター試験は学校で習ったことから出題されます。そしてその習ったことを習得できているかを確認するのが定期テストです。したがって、定期テストで点数を取ることができないと、模試やセンター試験で点数を取ることは難しくなります。特に、社会や理科のような暗記系の科目は、定期テストが模試やセンター試験に直結します。ですから、受験勉強だといって買ってきた問題集や参考書にやみくもに取り組むよりは、テスト勉強を優先させた方がいいと私は思います。

私が今書いたのは、勉強を進める上での1つのアイデアです。このアイデアを参考に自分に合った勉強方法を見つけてほしいと思います。そして勉強の成果は分かりにくいものですが、塵も積もれば山となるという言葉にもあるように、毎日続けていれば1年後には合格という大きな山を拝むことができるはずです。皆さんが第一志望の大学に合格することを願っています。

愛知教育大学 教育学部 初等教育教員養成課程 数学選修 Oさん

進学コース卒業(名古屋市立吉根中学校出身)

僕は選抜クラスで、3年生の10月まで少林寺拳法部として部活動に励んでいました。ですから、自分の合格体験記は、進学コースで部活動を頑張りながら受験する後輩に向けて書こうと思います。

各教科具体的な勉強法は“合格者の集い”で話しましたし、先生に聞くのが1番なので、ここでは自分が大切にしていたことと、ちょっとしたアドバイスを伝えます。僕が大切にしていたことは次の4点です。

1点目は、学校を利用することです。進学コースは他コースに比べ授業時数が少ないので、特に3年生のときは、すぐ復習して知識を定着させ、定期テストの機会をどれだけ理解しているかの確認の場として利用していました。また、先生という強い味方がいるので、どんどん質問して、迷惑かなと思うぐらい利用してください。たぶん先生方は喜びます(笑)。

2点目は、量をこなすことです。「質の高い勉強を…」という人もいますが、僕は、量をこなした者勝ちだと思います。参考までに自分は、学校で使う問題集を答えを覚えるぐらいまで解き、先生からもらった教材やセンターの過去問はすべて解ききりました。また、休日は16時間勉強しました。これだけの量をこなせば大きな自信になります。

3点目は、体調管理です。特に3年生にとって、授業に出ることができないことも、休日がつぶれることも大きな痛手となります。また睡眠も大切です。6時間以上寝ないと記憶が定着しないといわれているので、徹夜での勉強は絶対ダメです。

4点目は、周りの人との関係です。一緒に受験を頑張る仲間は本当に心の支えになります。また、敵もつくりましょう。負けたくない人、嫌いな人、何でもいいです。きれいごと抜きで、対抗心は大きなエネルギーを産みます。ちなみに私の敵は、特進・国際・啓明コースでした。赤本部屋に残って勉強していたのですが、周りは“赤いリボン・ネクタイ”ばかりで、「絶対に負けない」という気持ちで勉強していました。

アドバイスとしては、まず、朝は記憶力が高いので、朝型の生活を進めます。また、模試の結果を気にしすぎてはいけません。サボらず一生懸命勉強すれば、必ず一気に伸びるときが来ます。それまでは我慢です。

最後に、受験はとてつもなく苦しいです。でも、歯を食いしばって、気合いで乗り切るしかありません。部活動も勉強もすべてに全力を尽くす、進学コースらしい合格を勝ち取ってください。

「2018年度 進路の手びき‐Ambitious‐」より

名古屋市立大学 医学部 医学科 Oさん

啓明コース卒業(中部大学春日丘中学校出身)

皆さんは今、自分の志望校に受かるために頑張っていることでしょう。そこで、私自身の受験で体験したことに基づく助言を書いていきたいと思います。

まず、大切なのは、自分の第一志望に受かるための勉強をすることです。当たり前ですよね。センター試験で何点取れればいい、二次試験で何割取れればいい、という事を徹底的に調べます。特に二次試験は大学によって大きく、出る分野、難易度が異なります。同時に、大学ごとに分野、形式が同じようなものになっています。だから、早めにちゃんと赤本を解いて、第一志望の合格ラインに達するのに自分に足りていない部分を補強する。それだけなのです。対策しまくっても、二次試験で出題されるある分野がどうしてもできなかったら、他の分野で補うことも考えましょう。とにかく合格最低点以上を取れば合格なんですから。

次に、特に理系科目において言えることですが、勉強の中で本質を掴むということを心がけてください。ある問題が解けたとしても、違う表現だったらわからなくなるとか、ちょっと応用されるだけでできなくなるとかそういう事が起こらないようにしましょう。そもそも応用問題というのは基礎の詰め合わせみたいなものです。その問題の本質を見抜けば、その後は解いていくごとにやるべき基礎レベルのことが見えてきます。だから、私はまず、チャート、重問を徹底的にやるのがオススメです。理科は特にそうですが、解答を読んだあと、少しでも疑問に思ったり、ピンとこなかったら納得のいくまで参考書を見まくってください。それから解答、参考書にすっごく目立つようにこの時はこう解く!と書いておきましょう。そこは苦手な範囲であることが多いのでまた調べる時にそのメモがすっっっっっごい役に立つはずです!自分自身の表現ですしね。

そして、高いレベルの大学、学部学科を目指す人でもセンター試験は蔑ろにしちゃダメですよ。そういう人は、できない教科があっちゃダメなんです。一問のミスでの命取りです。時間との勝負です。12月に入ったらひたすらタイマー片手に、センター満点目指して頑張るのみです!

長く書きましたが、私は、一番必要なのは自信を持つことだと思います。ネガティブだと落ちますよ!とにかく、私はいける!とポジティブに考えてください。受かる確率はグンと上がると信じてます。それではみなさん合格勝ち取ってくださいね!

名古屋大学 文学部 Kさん

啓明コース卒業(中部大学春日丘中学校出身)

<生活について>

基本23時00分まで、遅くても0時00分までには布団に入って寝る習慣をつけましょう(私は23時00分に寝ていました)。基本的な生活習慣を身につけなければ試験本番でも実力を100パーセント発揮することは不可能でしょう。また、無駄なことは極力省き、できた時間を勉強に費やしましょう。基本受験はやった量だけ有利に進めることができます。

<勉強について>

勉強の基本サイクルは「覚える→問題を解く→解説を見る→覚える」の繰り返しです。これについて解説していきます。(理系科目はこれで通用するかわかりません)

覚える…英単語、社会科、古文・漢文、理科基礎では特にこれが必要となってきます。基本的なことが身についてなければ問題を解くことができません。問題を解く前に基本は覚えなさい。覚えるコツは音読を何度も繰り返す、紙が真っ黒になるまで単語を書き尽くすなどいろいろあります。覚えるのがいやという人は受験を諦めましょう。解説を見た後は不足していた知識を覚えていってください。

問題を解く…前述のように受験はやった量がものをいいます。特に英語長文、センター英語・国語は受験本番までに可能な限り解いておきましょう、これらは経験量で点数を上げることができます。やった量を忘れるぐらいやればそのときには十分受験で成功するだけの力はついているでしょう(サイクル通りやれば)。

解説を見る…問題を解いてもこれをやらなければ意味はありません。解説には問題を解くために必要であった知識や技能が入っています。ここから不足知識を補填していきましょう。特に全統模試の解説はよくまとめられているので模試の後しっかり見直ししておきましょう。

また、国立二次の対策は自分の目指す大学過去問に加えて、上、下、同じレベルの大学の過去問を解くことを薦めます(特に世界史・日本史を受験科目に含む場合は)、似たような問題が出ることもあります。

<最後に>

しっかりとした生活・勉強をして実力がついていれば受験もスムーズに乗り切ることができるでしょう。

しかし、本番では必ず解きにくいまたは解けない問題が出てきます。それが記述型の問題の場合は何か書きましょう。ただ社会科の問題で出てくる穴埋めのような問題がわからない場合は知識不足です。このときに深く考えすぎると自身の不安をあおり実力が発揮できなくなるので諦めましょう。これも大事です。マーク型の場合は運に任せましょう(特にセンター英語の文法・熟語の問題は100パーセントカバーすることは不可能に近いので、運要素も絡んでくる)。

とにかく、模試でどんな結果が出てもそれらはただの通過点に過ぎないのですから結果を反省したらすぐに次の勉強を始めましょう。結果に一喜一憂している暇はありません。皆さんが第一志望校に合格することを願っています。

名古屋大学 文学部 Oさん

特進コース卒業(名古屋市立志段味中学校出身)

私が、名古屋大学を志望校として意識するようになったのは高校2年の秋でした。それまでは愛知県立大学を目標にしていましたが、秋学習合宿で先生方に上を目指したほうが伸びると言われて、“そういうものかな…”と思いながら模試の志望校欄に名古屋大学と書くようになりました。でも心の中では“自分なんかが名大に受かるわけがない、センター試験で名古屋大学のボーダーを超えるのも大変だし、2次試験の難しい問題は解くのは不可能”と思っていました。

そんな自信のない私でしたが、受験に対して手を抜くのは嫌で努力は人一倍続けました。受験が近づき、センター試験が終わったとき、自己採点の結果は名古屋大学文学部のボーダーを超えていました。名古屋大学を受ける覚悟が決まったのは、その後の三者懇談です。今振り返ると、もう少し早く明確に目標を定めていれば心に余裕を持てたのにと思います。

受験勉強をするなかで志望校に合格するために一番大切だと思ったことを話します。まずは謙虚にコツコツ勉強すること、次にテスト前にちゃんと勉強すること、最後に予習が必要な授業は事前に予習をしておくことです。どれも当たり前のことばかりだけど、まじめに3年間積み重ねればきっと力になるはずです。

私は昔から飛び抜けて勉強ができたわけではないし、特別勉強が好きということもありませんでした。でも、目標に向かって地道に努力すれば、私みたいな普通の人間でもその目標を叶えることができます。受験は努力した分だけ結果になって返ってくる誰にでも平等なものだと思います。後輩の皆さん、受験勉強は苦しいものだと思いますが、志望校に合格できるように頑張ってください。

京都府立大学 文学部 日本・中国文学科 Kさん

特進コース卒業(春日井市立松原中学校出身)

「自分はもっと早く準備している」と思う人がいるかもしれませんが、ともかく私は2年生の春休みから受験勉強を始めました。今まで学校の課題以外のことにあまり手を付けてこなかったので、何をしていいのかよく分かりませんでした。そこで、1学期は基礎をもう一度固めようと決めました。例えば、古典では文法事項を見直したり、単語の復習を行ったりしました。そして自分の中ではかなり良かったと思うことですが、志望校をある程度絞っておいたのが、夏休みから何を勉強すべきかについて決めやすくしてくれたと思います。

一方で、後悔していることもあります。それは苦手科目を克服しきれなかったことです。私の場合、そのおかげで大学の選択肢がずいぶんと狭くなってしまいました。どれか一つの教科の手を抜いてしまうと、他の教科までおざなりにしてしまうことに繋がりかねません。自分の力で頑張ることは勿論ですが、周りの友達や担当の先生に聞いてみるのも良いと思います。

他にこれからの受験生がすると良いだろうことを書いておきます。一つ目に、もう完了している人には関係ないことですが、勉強が捗る環境を整えておいて欲しいと思います。3年生の模試では、浪人生も入ってきますし、何より他の高校生がどんどん成績を上げてきます。それに負けないためにも、一層努力するための環境づくりが重要になります。二つ目に、既に書いたことと重なるかもしれませんが、志望校の情報もしっかりと頭に入れておくことが大事です。勉強の指針をもつことはモチベーションの維持に繋がります。そして三つ目は健康、体調に気を遣うことです。病欠などで生じた遅れを取り戻すのは非常に大変です。勉強は毎日続けることが大事ですから。

私がこれまで書いてきたことは当たり前のことばかりかもしれません。しかし、この当たり前のことがかなり大切だと、受験を終えた今しみじみ思います。どうか皆さんの受験が実りあるものであることを願っています。

同志社大学 グローバル地域文化学部 グローバル地域文化学科 アジア・太平洋コース Fさん

国際コース卒業(瀬戸市立南山中学校出身)

私の第一志望は東京外国語大学だった。だが、第二志望の同志社大学に進学した。そう、第一志望には届かなかったからだ。これから書く私の体験は成功例ではないかもしれないが、何か参考になれば嬉しい。
中学の頃から勉強は苦手ではなかった。入学してすぐのテストでは上位の方にいた。良いスタートを切れたし、負けず嫌いな性格であるため、抜かれたくない、その気持ちが原動力になり、1年生の時から勉強を頑張ることができた。授業内に覚えられることは覚え、日々の小テストに真剣に取り組み、予習・復習を丁寧に行い、課題は満足するまで自力でやった。小さなことを毎日コツコツ積み重ね、受験に向かうための基盤を作った。

2年生になってからは生活リズムを変えた。夜10時に寝て、朝4時に起きるというように朝型の生活にしていった。本格的に模試も受け始め、少しずつ勉強時間を増やし、今までの勉強スタイルを見直した。苦手な理系科目は特に授業があったその日にすぐに復習をし、定期テストを利用して着実に解法や公式を定着させていった。長期休みは模試を復習し基礎からもう一度やり直した。
3年生では更に勉強時間を増やし、入試問題や模試に何度もあたって抜けているところを認識し、添削等で補っていった。得点や判定も上がったり下がったりでなかなか安定しなかった。何度も自分を見つめ直し、担任の先生にも何度も相談して少しでも効率の良い勉強法を模索した。

すぐに本番はやってきた。センターでの点数は悪くはなかったが、わずかに目標の点には足りなかった。志望校は変えずに済んだものの、志望学科は諦めて少し低い学科に下げざるをえなかった。今思えばそこで心が折れてしまったように思う。学科を変えた今、本気で立ち向かえるだろうか?そんな不安に悩まされた。かろうじて第二志望には合格したが、第一志望は不合格に終わってしまった。私に足りなかったものは意志の強さかもしれない。努力そのものが足りなかったのかもしれない。しかし後悔は一切していない。やれることはやったから。3年間頑張ってきたから。思うような結果ではなかったが、全てが終わった後そう思えただけで私の受験は成功だった。
受験は長く苦しいものだ。周りの誘惑に流されずにどれだけやれるか。目を背けずに弱い、できない自分と向き合えるか。いかに試行錯誤を重ねて自分なりの勉強スタイルを確立していくか。自分との闘いは一番苦しいが重要なことでもある。良くも悪くも結果を動かせるのは自分自身しかいないのだから。終わってから後悔しないように、結果に納得できるように、受験生の皆さんには頑張ってもらいたいと思う。

南山大学 外国語学部 フランス語学科 Kさん

国際コース卒業(名古屋市立志段味中学校出身)

私なりの合格体験記をここに書きたいと思います。正直なことを言うと、私は第一志望校には合格できませんでした。しかし自分が受験に向けてやってきたことに対して多少の後悔はあるにしろ、私は胸を張って頑張りぬいたと思えるので私の体験記が参考になれば幸いです。

私はまずは苦手科目を潰すことが大切だと思います。誰にでも苦手科目はあると思います。私の場合それは古文と英語でした。高3で私はやっとその2科目を集中的に対策し始めました。古文は自分が分かりやすいと思う先生に添削を頼み、毎日一題ずつ確実に基礎を固め夏休みまでにはある程度読めるようになりました。一題解いたら分からない単語や重要単語、文法などをまとめ、普段の授業中もまとめたノートを広げ何度も見直していました。一日一題が日課になる頃には古文が好きになっていて読むのが面白かったです。英語は本文中に出てきた既知の単語の意味を書き込みながら解いていました。そうすることで、この単語知っている、と自信にもつながりました。また教科の先生の言うことは素直に受け入れた方がいいと思います。後にためになることばかりでした。

もう一つ大切なことは勉強する環境だと思います。私の場合、二年生の冬から赤本部屋で勉強するようにしていました。三年生になると業後はほとんど毎日七時まで赤本部屋で居残りをしていました。一人で赤本部屋に向かうのが嫌で友達と一緒に帰りたい、と思う時がたくさんあったけれど、楽な方に流されないようそのたびに一生懸命勉強している他コースの人の姿から刺激を受け自分も頑張ろうと奮い立たせていました。一人で勉強するのもいいけれど他の人から学べることもあるし、なによりも分からないところをすぐにその場で先生に質問しに行ける、という点で私は赤本部屋で居残りをしてよかったと思っています。

受験はとにかく大変です。イライラすることも増えるし口を開くと疲れた、しんどい、しか出なくなるほど押しつぶされそうにもなりました。けれども長い人生のうちのほんの数年です。今までもそしてこれからもこれほどまでに勉強漬けになるときはないと思います。だからこそ受験までの少しの間本気でやってみてもいいのではないでしょうか。

名桜大学 人間健康学部看護学科 Aさん

進学コース卒業(小牧市立味岡中学校出身)

自分が伝えたいことは大きく分けて4つあります。

まず1つ目は、最後まであきらめずに粘ることです。自分は英語が苦手でした。センター試験前におこなった模試でも悲惨な点数でした。しかし、学校でもらったターゲットや即ゼミを最後の最後まで勉強したり、模試や過去問を解いたり解説を読んで理解するようにしました。そうしたら、センター試験本番では点数を伸ばすことができたので最後まであきらめないことが大切だと思いました。これは、勉強だけではなく部活などの他のことにも言えることなので大切にしてほしいです。

2つ目は、生活リズムを整えることです。朝の食事を抜く人がいたりしますが、しっかりと食事をとることで脳が活性化して集中力や記憶力が高まるのでしっかりと摂ってください。また、睡眠をとることも大事です。受験が近づくと睡眠時間の大半を費やしてでも勉強しようとする人もいると思います。しかし、人は睡眠しているときに情報を整理して定着させます。そのため、睡眠を削ってでも勉強するのもいいですが定着させるための睡眠時間はしっかりと確保するのがいいです。

3つ目は、分からないことはすぐに調べるのではなく1~2分程度でもいいので考えてみることです。そこで本当にわからなかったら人にきくなり、調べてください。考える時間がもったいないと思うかもしれませんが、自分がわからなかったということを記憶しやすくなるので、再びミスをしたときであってもすぐに記憶から呼び出せ理解する時間を短縮できるからです。そうすることで、他に自分が勉強したいことの時間を取りやすくなるので勉強効率を上げることができます。

最後に、先生たちに休日は10時間は勉強するよう言われると思います。「そんなにしなくてもいいのでは」と思う人もいると思います。しかし、受験生の一年はあっという間に過ぎてしまいます。そのため、受験勉強の時間が足りないように最後になって感じてしまいます。だから、受験生になる皆さんに苦労をしてほしくないので、受験の年には遊ぶ時間があるならできる限りの時間を勉強に向けてほしいです。
そして皆さんが、第一志望の大学に合格することを祈っています。

鳥取大学 工学部 社会システム土木系学科 Hさん

進学コース卒業(名古屋市立冨士中学校出身)

私が行ってきた受験勉強について書いてみます。受験勉強の土台として大切なことは、日々の授業とその内容の復習をして、理解を深めることです。また、学校から出された課題を優先して行い、補習や学習合宿にも出ることです。

3年生の夏休み頃から、私は受験校を意識して勉強し始めました。それぞれの教科の弱点を模試などで見つけ、広い範囲で勉強しました。

まず、数学や理科などの理系教科で一番大切なことは、白紙のまま考えるより、いろいろと試行錯誤してみることです。数学の問題は迷路みたいなものなので、動き回らなければ何も始まりません。その後、解答と照合して“その発想は無かったな…”と思うことで理解が深まるのです。できなかった問題は繰り返すことで理解できるようになります。また、公式は覚えるだけでなく、その公式が成り立つ過程を理解する必要もあります。

英語や国語などの文系科目は苦手意識がありました。単語や文法などを覚えるのは大切ですが、やはり文章などをたくさん読んで力をつけていくことに大きな効果があると思います。スポーツと同じように、実践ほど自分を強くするものはありません。

勉強を進めていくと、暗記が必ず必要になります。私は紙に何度も書いて覚えました。また関係づけて覚えるのも効果的だと思います。スランプになってしまうことも何度かありました。例えば、センタープレの模試で思いのほか悪い結果になってしまったことです。スランプを乗り越えるためには。模試などの結果に一喜一憂せず、それをバネにして頑張っていくことが大切です。

受験生になれば、たくさん勉強時間が必要であると言われますが、その質や効率なども考える必要があります。また、勉強時間を確保するために、『すきま時間』などをどんどん活用していくのも良いと思います。

先輩がおっしゃっていましたが、人は目標に近づくにつれ、怠けてしまう場合があります。そんな時は、行きたい大学より少し上のランクの学校を目指し勉強していくことも目標に近づくための一つの方法です。

私は、終盤に過去問題などを解いたりして、仕上げをしました。時間配分などを考えて、戦略を立て、入試本番に備えました。

当たり前のことをつらつらと書いてきましたが、以上私が皆さんに伝えたかったことです。これからも辛いことや大変なことがあるとは思いますが、私でもできたのだから皆さんなら大丈夫、見事志望大学に進学することを祈願しています。