問題文

ある濃さの過酸化水素水を10㎤ずつ入れた5本の試験管A〜Eを用意し、二酸化マンガンやレバーを 加える実験を行い、それぞれの操作とその結果を下の表にまとめました。これについて、 あとの各問いに答えなさい。

操作結果
実験1試験管Aには二酸化マンガン、試験管Bにはレバーを入れ、室温でしばらく置いた。試験管AとBから同じ気体が発生したが、やがて止まった。
実験2実験1の後、試験管AとBに最初と同じ濃さの過酸化水素水を10㎤ずつ加えた。試験管AとBから再び気体が発生した。
実験3試験管Cには二酸化マンガン、試験管Dにはレバーを入れ、それぞれ70℃のお湯にひたした。試験管Cからのみ気体が発生した。
実験4試験管Eに実験1よりも多い1gの二酸化マンガンを入れて発生した気体の体積と試験管に残った二酸化マンガンの量をはかった。実験1と比べて同じ量である100㎤の気体が短い時間で得られ、二酸化マンガンが1g残っていた。
  • レバー:とりや豚などの肝臓のこと

(1)これらの実験で、発生した気体を特定する方法として、最も適当なものを次の(ア)〜(エ)から1つ選び、記号で答えなさい。

(ア)発生した気体を石灰水に通す。
(イ)発生した気体を水に溶かし、鉄などの金属を入れる。
(ウ)発生した気体を水に溶かし、緑色のBTB溶液を加える。
(エ)発生した気体を集気びんに集め、火のついた線香を近づける。

(2)実験1と実験2から、実験1で気体の発生が止まった理由として、最も適当なものを次の(ア)〜(エ)から1つ選び、記号で答えなさい。

(ア)発生した気体が水に溶けたから。
(イ)二酸化マンガンやレバーがなくなったから。
(ウ)過酸化水素がなくなったから。
(エ)反応後の温度が高くなったから。

(3)実験1と実験2で、気体の発生の様子を比べると実験2の方がおだやかでした。その理由を答えなさい。

(4)実験1と実験3からわかることを答えなさい。

(5)粒状の二酸化マンガンをそのまま使うのではなく、砕いて粉状にした方が気体の発生が少し速くなります。この理由を答えなさい。

(6)0.5gの二酸化マンガンに最初と同じ濃さの過酸化水素水を5㎤加えると50㎤の気体が発生しました。 今回の実験における二酸化マンガンのはたらきとして最も適当なものを次の(ア)〜(エ)から1つ選び、記号で答えなさい。

(ア)激しく気体を発生させる。
(イ)おだやかに気体を発生させる。
(ウ)発生させる気体の量を増やす。
(エ)発生させる気体の量を減らす。