大学合格体験記をご紹介します。

  • 啓明コースは高校からの募集を停止いたしました。
  • 国際・特進コースは創進コースに再編いたしました。

「2024年度 進路の手びき」より

北海道大学 総合理系 Fさん

啓明コース卒業

 みなさんが最大限に実力を伸ばし、志望校に合格するための方法を、自分の受験の体験を基に考えてみました。以下の4点に留意しながら真面目に勉強すれば、誰でも難関大に合格できると私は思います。

1.名誉ある孤立

 私は、高1くらいまでは友達と帰ることが多かったのですが、どうしてもただ話すだけで無駄な時間を過ごしていたと思います。そして高2になって、その友達と別々に帰る約束をしました。話す代わりに単語帳をやって、行き帰りが非常に意義のある時間となりました。高3には、昼休みに友達と話す代わりに赤本部屋へ行っていた時期もありました。そういった時間を過ごすうちに、だんだん前向きな気持ちになってきます。

2.コンスタントな勉強を

 受験は、言ってしまえばやる気さえあればそれなりに戦えると思いますが、やる気を出すことは大変難しいですね。しかし、そもそも、勉強は闘魂たくましくやる必要はないと思います。そんな情熱は、すぐに冷めてしまうからです。私はルーティンに乗っかるように勉強をしていました。平日は朝4時に起きて2時間勉強し、その後、朝食を食べて家を出て、通学中は単語帳をして、学校に着いたらすぐに赤本部屋へ。学校から帰ったら少し休んで塾で3時間勉強した後、夕食を食べて30分勉強して、寝ます。徐々に慣らしていくのですが、そう決めてしまえば、毎日同じ生活ができるようになります。朝眠くても、それが普通になってしまえば大丈夫です。ここで大事なのは、1日でもそれを崩さないことです。

3.解法暗記も結構

 数学や化学で、解法を「暗記」するという言葉に抵抗を感じる人がいるかも知れませんが、私は解法暗記だって上等だと思っています。化学などは特に、実はパターンが決まっているし、解き方を知らないと解けません。解き方を思いつかないからダメ、思いついたら天才とか、そういうものではないと私は思います。数Ⅲも、積分は似た問題の経験がないと本当に解けません。私はそのことにしばらく気づいていなかったので効率の悪い勉強になってしまっていました。

⒋.目線を上げて

 私は高1から北大を目指していましたが、模試で良い判定が取れるようになってくると、京大を目指し始めました。志望校の少し上の偏差値の大学を目指すことが重要で、私は京大を目指したからこそ、ようやく北大に合格できたのかも知れません。志望校を突き抜ける気持ちでようやくギリギリ受かるのだと思います。

 最後に、高3は意外と辛くないということを伝えておきます。志望校との距離が分かってくるし、案外手の届きそうなところに志望校があるということに気づくでしょう。ですから、受験生になるときは、明るい気持ちで前向きに!

岐阜大学 地域科学部 Kさん

啓明コース卒業

 私は大学受験を通してたくさんのことを学び、大切なことに気づくことができました。受験生として志望校に立ち向かっていく皆さんに、受験において大切なことを共有させていただきたいと思います。

1.自分から逃げるな!!!

 自分の現状を受け止めずに、成績をあげようとどれだけ勉強していてもうまくいきません。模試や定期考査を活用しながら自分の弱点を理解し、克服に努めましょう。2回出来なかったら3回目、3回目でできなかったら4回目も……できるまでやりつづけるのです。辛くて、すぐには結果がでないかもしれませんが、絶対あとで成績の伸びを感じられます。

2.とにかく寝よう

 「そんなこと何回も聞いたし」、「寝ている暇があれば勉強を」などという人がいますが、そもそもせっかく勉強したものが定着しなかったら、取り組んでいることに意味を見いだせず、つらいですよね? 私は3年生になって、いままで当たり前にできていたことが急にできなくなってスランプに陥ったことがありましたが、睡眠時間を大幅に増やすと前のようにできるようになりました。睡眠は本当に重要です。今日からしっかり寝ましょう。

3.準備が9割、本番1割 (井野先生の言葉をお借りします。)

 まさにその通りです。準備がしっかりできていれば、焦りが減り、少しでも落ち着いて試験に臨むことができます。もちろん本番にどんな問題が出るかなんて誰にもわかりません。時には「運」も必要になってきます。しかし普段から積み重ねてきたものや準備こそがその「運」を引き寄せるものであると思います。地道に努力して、「運気」を上げればいいじゃないですか!今からの「準備」できっとあなたの運命を変えることができるはずです。

 ここまでいろいろお話してきた私はというと……うまくいかないことばかりでした。計画を立てても崩れ、同じミスを何度も繰り返したり、成績が落ちたりしました。また、ずっと志望していた大学の受験も失敗し、自分のやってきたことが全部間違っていたんじゃないかと思って、自分が嫌いになり、逃げたくなったこともありました。しかし、春日丘で過ごしてきた6年間を振り返ると、全部が今の自分につながっていると思います。5回も6回も間違えたからこそ、本番でできるようになりました。あの時失敗したからこそ1番やりたいことができる学校を見つけることができました。失敗して、くじけそうになることもあるかもしれませんがそれでも大丈夫、また走り出せばいいじゃないですか。自分を信じて、最後まで逃げずに走り続けてください。春日丘を離れても皆さんのことこれからもずっと応援してます。

名古屋大学 医学部 保健学科 看護学専攻 Kさん

特進コース卒業

1.はじめに 

 皆さんには、志望校がありますか?まだ志望校が決まっていない人は、まず『誰になんと言われても、最後まで目指し続けることができる志望校』を見つけてください。『絶対に合格したい』と、思える志望校があれば、逃げ出したくなった時、諦めずに最後まで頑張れると思います。

2.いつから勉強を始めたか

 2年生の秋までは、学校の定期テスト対策のみをしていました。受験対策をしない代わりに、定期テストではコース内で上位3位に入ることを目指し、早めに勉強の計画を立てて、定期テストの3週間前から勉強していました。本格的に受験勉強を始めたのは、3年生になる前の春休みです。この頃から、休日の勉強時間は1日10時間を確保するようにしていました。今、振り返ると、この春休みに、1,2年生の内容を復習していたことが、後にとても役立ちました。そうは言っても、いきなり1日10時間の勉強を始めることは難しいと思いますので、早いうちから、勉強の習慣を身に付けることが大切だと思います。

3.部活との両立

 チアリーディング部に所属しており、3年生の8月に引退しました。正直なことを言うと、『受験生が8月まで部活を続けて良いものか』と悩み、8月の全国大会を諦めて、他の部員より早く引退することも考えました。しかし、早く引退しても、名古屋大学に合格できるとは限らないため、もし、不合格となれば、どちらの夢も叶えられず悔いが残ると思い、最後まで部活を続けることに決めました。部活との両立で悩んでいる人がいれば、ぜひ、部活は最後まで続けて欲しいと思います。勉強時間が確保できず、不安に思うかもしれませんが、時間の使い方次第で工夫できます。私は、起床から睡眠まで、自分の行動を書き出したことで、勉強に充てられる隙間時間があることに気づき、1日1時間以上の勉強時間を増やすことができました。

4.悲観的にならない

 模試の結果が、E判定や、D判定になると、どうしても、『もうダメかもしれない。どうせ受からない』と、悲観的になってしまうものです。私も、最後の共通テスト模試でE判定をとってしまい、焦りから泣けてきましたが、最終的には、『模試の点数は、合否結果には関係ない!本番で点を取れば良いだけ!』と、自分に言い聞かせ、気持ちを立て直しました。

5.最後に

 辛くて苦しい日々が続くと思いますが、支えてくれる先生や、家族への感謝の気持ちを忘れないでください。皆さんが志望校に合格されることを心から願っています。

岐阜大学 応用生物科学部 共同獣医学科 Oさん

特進コース卒業

 僕は共通テストの10日前まで部活を続けていたので、3年間を通してなかなか勉強時間を確保することができませんでした。そんな中でも大学に合格するために僕が大切にしてきたことを書きたいと思います。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

1.早い段階で志望校を決める

 僕は高校1年生の頃からずっと同じ大学を目指し続けてきました。早い段階から志望校を絞ることでその大学の入試に必要な科目に特に力を入れて勉強することができます。受験が近づいてから志望校を変えると受験科目も変わり対策が間に合わなくなるリスクはありますが、僕は早い段階で志望校を決めていたことで受験勉強を上手に進めることができたと思います。

2.日頃の授業に集中する

 僕は普段から学校で行われる授業の内容をその時間のうちに理解することを心がけていました。家に帰ってから自分で復習するときに授業の内容が頭に入っているのと入っていないのとでは勉強の効率に大きな差ができてしまいます。限られた時間の中で学力を上げるために勉強効率はとても重要になってきます。1問でも多く問題を解く時間を作るためにぜひ意識してみてください。

3.自分に必要な勉強を見極める

 僕は勉強時間が多くはとれなかったため第1志望の大学の勉強だけすることに決め、私立の勉強は一切しませんでした。滑り止めがないことはとても不安でしたが、その分第1志望の大学の入試に必要な科目の勉強に人一倍集中することができたと思います。また上に書いたように志望校を早めに決めていれば、どの科目の勉強時間を増やしどの科目の勉強時間を減らすべきかを考えることもできます。共通テストでしか使わない科目は共通テスト用の参考書やマーク式の問題集だけにして、2次で使うものは記述までしっかり勉強することで効率よく受験勉強に取り組んでみてください。

 僕自身、高校生活ではうまくいかないことのほうが多くありました。本番の直前にあった模試では今までで最も低い判定が出ましたが、それでもなんとか受かることができました。受験は最後まで何があるか分かりません。本番が始まるその瞬間まで諦めずに頑張ってください。皆さんが志望校に合格できることを願っています。

横浜市立大学 国際商学部 国際商学科 Aさん

国際コース卒業

 受験を通してやっておいて良かったことや後悔したことなどを皆さんに伝えることで参考になったら幸いです。

1.予定を立てること

 私はスケジュール帳に次の日にやることを書いてから寝ていました。何をすればいいか明確に分かれば次の日すぐに勉強を始められます。

2.勉強する場所

 平日は学校があるため勉強できる時間が最大でも5時間だったので家で勉強していました。土日は10時間勉強することを目標としていましたが、家では集中できないことの方が多かったので外に出ていました。家の近くの図書館や隣の市の図書館、公民館や児童館など色々な場所で勉強していました。場所によって雰囲気が違うので場所を変えることで集中することができました。夕方になって集中力が切れてしまった時はカフェや河原で好きなドリンクを飲みながら参考書をなんとなく読む程度の勉強に切り替えていました。

3.ノートまとめ

 私の場合は暗記が伴う科目は教科書や参考書でなく自分の手でまとめたノートでないと覚えられなかったので1,2年生の時、テスト前にノートまとめをしていました。それが3年生になってとても役立ちました。受験生になってから時間のかかるノートまとめをするのはおすすめできないので早めにやっておくべきです。ちなみに私はテストや試験の前にそのノートを何度も音読して覚えていました。ノートの量が膨大で丸一日かけて音読したこともありますが、ただ見ているより暗記できます。よかったらやってみてください。

4.参考書選び

 口コミがいいものや友達に借りて試したものは大体良いものが多かった印象ですが、自分に合うとは限りません。私は学校で配られた数学の問題集が有名なものだったので、答えを見てもわからない問題ばかりでも自分の勉強不足だと思い使っていました。しかし共通テスト2ヶ月前に自分の出来なさにメンタルが折れたため基礎的な薄めの問題集を買い直し2周しました。それからは前よりも理解が深まったためもっと早くに変えるべきだったと後悔しています。

5.最後に

 最後まで結果はわかりません! 私は共通テストで思うような点数が取れなかったので1週間勉強もせず落ち込み諦めモードになってしまいましたが合格することができました。私は受かったらラッキーくらいの気持ちに切り替えたことで本番緊張せずにいられたのでネガティブな時こそ重く受け止めすぎず最後まで突き進んでくださいね!応援しています。

名古屋市立大学 芸術工学部 Hさん

進学コース卒業

 正直にいうと、私は効率の良い勉強方法や参考書の選び方などはあまり分かりませんし、授業を受けるのは好きですが復習や問題演習は嫌いです。そんな私が勉強を続けるために心がけていることを紹介します。

 一つ目は「焦らない」ことです。心の余裕がなくなると冷静な判断ができなくなるだけでなく、勉強に集中できなくなるからです。しかし、どうしても理想と自分の今の状況とのギャップは存在します。例えば、志望校やしたいことをが見つからないとします。そんな時は、外に出かけて駅などにある会社や大学の広告、普段見ないテレビのCMを適当に見てみるのがおすすめです。普段と違うことをしてみると、面白そうなことが案外見つかったりします。勉強の結果が思うように出ず不安な時は、その気持ちを文字にして、その日は寝てみてください。朝起きると感情が整理されていて、冷静な判断ができるようになると思います。そのあとこれからの計画を作り直しても遅くありません。

 二つ目は、「勉強に関する自己肯定感を上げること」です。今まで解けなかった問題が解けた時は自分を褒めていますし、難しい問題が一発で解けた時はまるで自分を天才であるかのように心の中で振る舞っています。模試の結果において、どこに目が行くかは人によって違うと思いますが、私は今回できなかった部分とできるようになった部分を見ていました。できなかった部分を見てこれからの計画を立て、できるようになった部分を見て、やればできたとモチベを上げていました。  まとめると、私は自分を安心させてネガティブにならないようにしています。休憩時間は好きな音楽やお菓子を食べて、勉強以外の時間は好きなもので満たしていました。しかし、気持ちがマイナスになってしまうときはどうしてもあると思います。そんな時は、先程話したように文字にしてみてください。早朝の散歩もおすすめです。自分の気持ちに向き合う時間を作ってみると新しい発見があるかもしれません。受験は、自分の今までの勉強の積み重ねを信じて利用することだと思います。普段から自分のしている勉強を肯定することで、本番に誰よりも今までの勉強を信じることができる、と思っています。自分を信じて頑張ってください。

静岡県立大学 経営情報学部 経営情報学科 Sさん

進学コース卒業

私は大学受験を通して大切だと思った以下のことをお伝えしようと思います。

  • 自分に合った,きちんとした過程を踏んだ計画を自分で立てて勉強すること
  • 第一志望大学に行くという強い意志を持つことも,複数の大学を視野に入れることもどちらも大切だということ
  • 点数は当日まで伸びること
  • 勉強を止めないこと

 私は1年生では目標の順位などを決めてテストに合わせた勉強をしていました。授業は集中して聞いて,自分できちんと理解したあとに課題や参考書で確認をするということを5教科全てで欠かさずに行っていました。受験においてもこの、自分に合った過程をきちんと踏んで学習していくということは本当に大切です。いきなり難しい参考書で勉強したり、できないことやわからないことをそのままにしたりしないようにしてください。焦らず自分のペースで進めていくことを大事にしてください。

 私は2年生で第一志望大学を決め、2年生の冬休みから受験勉強を始めました。まずは志望校に合わせて何をどのくらい、どんなふうに学んだら良いのかを調べたり、色々な人に聞いてみたりして受験本番まで通した大まかな計画を立てました。自分で計画を立てて勉強するということは受験においてとても重要です。生活リズムは崩さずに、最初は計画通りに進まなくても1日のなかで自分ができる量を徐々に増やしていくと良いと思います。私は第一志望校は受験できなかったけれど、元々の志望校に合わせて計画して勉強していたおかげで最終的に受験した大学に合格できたのだと思っています。

 受験生は学校や塾など色々なところで「模試の結果は気にしすぎないように」という話を耳にすると思います。私もその話を聞いていたのではじめは模試の結果をあまり気にせず勉強を続けていましたが、10,11月くらいの時期になっても結果が伸びないとやはり不安になっていきました。そこで焦りから私は志望校を変え、受験科目を絞って勉強し現在進学予定の大学に合格しました。しかし私は共通テスト本番で自己最高得点を出し、結果的に最後までやり切った科目は元の志望校のボーダーを超えていました。今思うことは、あのとき志望校を完全に諦める必要はなかったということと、自分が続けてきた勉強の仕方は間違っていなかったということ、そして本番まで点数は伸びるということです。私はどんなに不安になってもどんなに疲れていても勉強への不安は勉強でしか解消できないので英単語を一つは覚えたりして勉強を一度も止めないようにしていました。そうすることで毎日勉強し続けてきたという自信がつきました。第一志望校に行くんだという気持ちを最後まで貫き通すのは簡単なことではないけれど、本当に大切なことです。しかし、志望校だけをみていると逆に不安が大きくなることもあります。自分が真剣に、全力でやっているからこそ途中で自分の結果に悲しくなることもあります。そんな時,第一志望校を諦めないことを前提としておき、他の大学にも視野を広げてみて不安を軽減させる、ということをしても良いと思います。受験勉強をしているうちは結果なんて分かりません。試行錯誤しながらも努力していればちゃんと力はついているはずなので、自分を信じて、勉強するのをやめないでください。

 私は受験というものを経験できて本当に良かったと思っています。それはどんな結果になろうと、悔いの無いよう自分は最後まで努力できたと言えるからです。それは今後にも活かされていくと思います。

 みなさんも受験が終わった後、受験するという道を選んで良かったなと思えるように、自分にできることは全てやり、諦めずに最後まで頑張ってやり切ってください!心の底から応援しています!

「2023年度 進路の手びき」より

東京大学 理科二類 Hさん

啓明コース卒業

1.毎日の授業を大切に

 予習、復習はもちろん大事ですが、それよりも授業が一番大切です。授業内容を完璧に理解できるように、1回1回の授業に集中して取り組んでください。もし理解できないところがあれば、なるべくその日のうちに先生に質問して理解しましょう。友達に教えてもらっても良いですが、その友達の勉強時間を奪ってしまうことになるので、先生に聞くことをお勧めします。

2.十分な睡眠を取る

 人それぞれ必要な睡眠時間は違います。自分に必要な睡眠時間を知り、その時間は絶対に寝るようにしましょう。睡眠時間を削って夜遅くまで勉強しても、そのせいで授業中に居眠りをしてしまうと、結局授業についていけなくなり、意味がありません。私自身、毎日7時間ほど寝ていたので、授業中眠くなることはほとんどありませんでした。周りの人に流されず、自分のペースを維持してください。よく寝るせいで他の人より勉強時間が短くなっても、勉強の質を高めれば全く問題ありませんので、焦らないでください。

3.辛い時は周りの人を頼る

 受験は、正直大変なことばかりです。私は特に他の人よりメンタルが弱いので、ストレスで体調を崩してしまうことがよくありました。そんな時に支えてくれたのは友達です。友達がいたからこそ、私は受験を乗り切れました。辛い時は、絶対に1人で抱え込まないでください。家族や友達、先生方を頼ってください。どうしても辛い時は、休むことも必要です。受験よりも、皆さんが元気に過ごすことの方が大切なので、それは忘れないでくださいね。

 ここまで色々書きましたが、私は受験勉強を全て理想通りに進められた訳ではありません。体調を崩してしまい勉強計画が崩れることもよくありました。そのような失敗があっても自己嫌悪に陥らず、努力を重ねれば、必ず良いことはあります。それを信じて、頑張って欲しいです。簡単に成績が上がることはありません。なので、中々成績が上がらなくても諦めないでください。皆さんの受験が上手くいきますように。応援しています!!

筑波大学 総合学域群文系 Oさん

啓明コース卒業

 私は受験を通して、受験に面と向かって取り組んだことで得られたことがあったと感じました。決して十分な勉強ができたとは思っていませんが、私が受験勉強で気を付けた2つの点を紹介します。少しでも在校生の皆さんの参考になれば幸いです。

1.改善点をそのままにせず行動に移す

 皆さんの中にも、自分の改善点は分かっているがやみくもに勉強を続けているという人がいるのではないでしょうか。私の経験だと、成績が一向に伸びないときはその時の勉強方法に問題があることが多いです。そのままやみくもに勉強していても時間の無駄になってしまいます。何を変えればいいのかわからない人はその教科の先生に相談してみてください。先生たちは身近に私たちのことを見てくれているのできっといい答えを持っていると思います。私も主要教科はほぼ教科の先生にお世話になっていました。

2.嫌なことから逃げない

 私は元々教育学部に入りたかったのですが、共通テストの点がたりず、2年次から好きな学部に入れる総合学域群を目指すことになりました。そこを目指すことで1番苦手な国語が二次試験に必要になったのですが、逃げずに苦手な国語と向き合ったことがよかったのではないかと思います。普段の学校生活でも補習などでも学校を休まず行くことや、定期テストでも苦手な科目を怠らないことなどを最後までやり続けることが大切だと思います。

 最後に、受験は何が起こるか分かりません。私は最後の模試まで合格圏内になかなか入る事ができず、先生からも他の大学の受験を考えるように言われました。しかし諦め切れず、チャレンジして合格することができました。しかし、この言葉はマイナスの意味に捉えることもできます。どんなに勉強してもうまくいかないことだってあります。皆さんにはまだまだ時間があります。最後まで諦めずに後悔のないように勉強してください。応援しています!

岐阜大学 工学部 電気電子・情報工学科 Iさん

特進コース卒業

 1.この文章を読んでいるあなたへ

 この文章に目を通しているみなさんは、おそらく、大学進学という人生の中でとても大きな分岐点となる出来事にしっかり向き合うことが出来ているのでしょう。少なくとも、大学受験に関して意識の高い方々であるのは、間違いないと思います。そんなみなさんに、この場をお借りして、私が思う大学受験に必要であろうことを書かせていただこうと思います。私もつい最近まで、みなさんと同じ高校生でしたので、親近感を持って読んでいただけると幸いです。

 お話しする前に1つ、気を付けていただきたいことがあります。それは、人によって勉強方法は違うということです。受験勉強について他者からアドバイスをもらった際、全く同じ内容のものを複数人からもらうことはないですよね。人それぞれ勉強方法には向き不向きがありますし、志望校のレベルも様々です。なので、これから述べる内容はあくまでも一例です。参考程度に読んでください。色々な人の意見を聞いて、自分にあった勉強法を自分で考えてください。

 2.受験に臨む上での準備

 まず、大学受験に臨むにあたって最も重要なのは、“複数校“、志望校を決めることだと思います。しかし、決めると言っても生半可な気持ちではいけません。そこに何が何でも行くという意思が必要だと思います。その目的は、行きたい気持ちがある人が受かるとか、そう言う話ではなく、自身の勉強に対するモチベーションを維持することにあります。受験は3年間の集大成なので、短期戦ではありません。最後まで、さぼらずにやりきることが重要だと思います。誰しも人間ですから、ある程度長期間勉強していると、勉強が嫌になってくるのは当然です。そうなってくると、机に向かっていても、やる気が出なくなってしまい、だんだん勉強の効率が落ちてきてしまいます。こういう小さなほころびが、将来の「あの時もっと勉強していれば…」に繋がってしまうんです。だからこそ、志望校への強い思いがとても重要になってくると思います。一番いけないのは、「どこでもいいから自分のレベルにあった所に行く。」です。絶対にお勧めしません。

 3.受験勉強の仕方

 私は、共通テスト一か月前までは、とにかく記述問題対策に一点集中で取り組んできました。同様な勉強法を勧める先生も多いかと思います。私もそれをお勧めします。その際、必ず早いうちから知っておく必要があるのは、志望校で必要な教科と出題方法についてです。受験で使わないのに、定期テスト以上の勉強をしているということがあります。もったいないので、必ず受験に必要な教科は少なくとも早いうちから把握しておくことをお勧めします。英語が二次・私大で必要な方は、英文解釈の本を一冊やることを強くお勧めします。文法、英文解釈、単語が命です。

 4.最後に

 受験まで残りの日数、今まで勉強に対してどのような態度で取り組んできたか、このままでいいのか今一度振り返って見てください。受験は結局自分との戦いです。自分の欲に打ち勝ってください。

 みなさんが無事合格を掴むことができるよう、願っています。

横浜市立大学 国際教養学部 国際教養学科 Iさん

特進コース卒業

 これから受験を迎えるみなさんに、私が大切だと感じたことを3つ書いておきたいと思います。参考になれば嬉しいです。

〈志望校を早めに決める〉

 私は3年生になってからも志望校が決まらず、最終的に横浜市立大学に決めたのは11月頃でした。そのため春や夏のオープンキャンパスには参加できず、推薦や一般受験の詳細、大学のカリキュラムを調べるのも遅くなってしまいました。早い段階からたくさんの大学について調べ、知っておくことは、その後受験をする上でとても有利になります。また、私は志望校を決めるのが遅かったために、何に向かってどう勉強したら良いのか分からず、点が伸び悩んだ科目もありました。早めに明確な目標を定めることで勉強のモチベーションにもなると思います。

〈しっかりと寝る〉

 「受験生」や「受験勉強」と聞くと毎日夜遅くまで、何時間もずっと勉強しなければならないような気がするかもしれません。しかし、単に長時間勉強することだけが良いわけではありません。人間はその日に見たものや知った情報を、寝ることで記憶として定着させます。睡眠時間を削ってまで勉強するよりも、夜はしっかりと寝て、翌日集中して授業を受けた方が効率よく勉強ができると私は思います。

〈一人で頑張ろうとしない〉

 何度も模試を受けたり毎日過去問を解いたりする中で、競い合ったり励ましあったりできる友達は私にとってとても大切な存在でした。3年生になってから、「補習に行きたくないな、今日は休んでしまおうかな」と思ったことが何度もありました。でもそんな時、「自分だけじゃなく友達も頑張っているんだ」と思うとネガティブな気持ちを切り替えることができました。模試の結果が思った通りに出ず、嫌になる時もあると思います。そうなってしまったら、周りにいる友達や先生に相談してみてください。自分一人で頑張るよりも、周りの人と助け合うことが大事です。  受験生としての1年間、終わりがとても遠くに感じると思いますが、本当にあっという間です。焦る必要はありませんが自分のペースでコツコツと頑張ってください。卒業生として、みなさんが努力を重ね、志望校に合格することを祈っています。

静岡県立大学 国際関係学部 国際言語文化学科 Sさん

国際コース卒業

 これから大学受験を迎える皆さんに、私が大切だと思うこと、受験を通して学んだことを伝えたいと思います。

 恥ずかしながら、私は高3の夏まで自分の進路の方向性が全く決まっていませんでした。好きなことや趣味はあっても仕事にしたいほどではないし、かと言って他に興味のあることもない。それに、今急いで進路を決めて後悔しないか、大学で夢が変わるのではないかという不安もありました。そのうち、自分の将来について考えることから逃げるようになっていた気がします。

 そんな時、私は周りの人にとても助けられました。先生からは、自分のやってみたいことを何でもいいから10個書き出してみるようアドバイスを頂き、そのおかげで自分の本当に興味あることが見えてきたように思います。また、授業後はほぼ毎日、友人と教室に残って自習をしていました。頑張っている友人の姿を見ることで自分のモチベーションアップにつながるし、何よりも帰り道でお互いの進路について話し合ったことが、私の励みになりました。「私だって将来何になりたいかはっきり決まってないけど、それはこれから見つけるつもりだし、そのために大学でたくさん資格を取ろうと思っている。」友人のその言葉が、未来の自分のために今頑張らなくては、という意欲になりました。全国にはさまざまな大学があり、その中から自分に合う大学を見つけることはかなり大変です。1年生のうちから、何となくでも自分の将来の方向性を考えておくべきだったと思っています。悩んだときは、自分が頼れる人に相談するといいと思います。今の私があるのは、最後まで励ましてくださった先生、ともに頑張ってきた友人、見守ってくれた家族など、支えてくれた周りの人たちのおかげです。

 「受験では何が起こるかわからない。」受験期に何度も耳にしました。始めはあまり深く受け止めていませんでした。しかし、最後の模試では第1志望の私立大学がC判定、国公立大学は諦めざるを得ない状況の中で、結果として公立大学に合格することができました。そのとき、最後まで諦めないことの大切さを痛いほど実感しました。

 努力しても良い結果が出ないことはあります。大切なのは、自分に合格点があげられるくらい努力できたかというだと思います。良い結果が出なくても、目標のために一生懸命やってきたという事実は、いつか自分の自信になるはずです。「あのときもっと頑張れば良かった。」そう後悔することがないように、今しかできないことに全力を尽くしてください。

三重県立看護大学 看護学部 看護学科 Sさん

国際コース卒業

 私が大学受験を通して、大切だと思ったことを伝えたいと思います。

 まず、早いうちから準備をしておくことです。私は高校三年生になるまでは漠然と大学に行きたいとしか考えていませんでした。二年生の時は、大学なんてたくさんありすぎるし、受験方式も多すぎて何が何か分からないし、まだ考えなくても大丈夫でしょ!と思っていました。ですが高校三年生になってようやくゼロから調べ始めると、たくさんある大学を比べきれなかったし、オープンキャンパスに参加しようとしても既に定員に達していて参加できなかった時、大学調べを先延ばしにしたことを後悔しました。また、志望校が決まるとはっきりとした目標が定まって勉強のモチベーションも上がるので、早くから準備をすることに越したことはないと思います。今、はっきりとした将来の夢がない人もいると思います。私もそれを言い訳に、大学調べを先延ばしにしてしまいました。皆さんにはそうなってほしくないので、将来のことが分からなくても、自分の性格や興味のあることを突き詰めたり、どんな大学や学部があるのかを調べたりしてみてください。興味のある大学があったら、時間的に余裕のある二年生のうちにオープンキャンパスに参加するのもいいと思います。

 次に、自分一人にならないことです。受験は個人戦とも言いますが、私は周りの仲間と協力することが大切だと感じました。自分でどうにかできることではないですが、私はクラスに同じ目標の仲間がいたので、勉強が辛いときも励ましあえて分かり合えることも多く、心強かったです。また、私は国際コースから看護大学を目指したので、どうしても理系科目が弱くなってしまったのですが、数学の先生に補習をお願いして毎週時間を取ってもらうなどして苦手な分野や授業だけでは分からない部分もそこで補うことができました。勉強の質問だけでなく、受験や将来に対して不安になった時には身近な大人や先生に相談してみてください。必ず力になってくれると思います。

 そして、最後まであきらめずに頑張ってください。勉強を頑張っているのに模試や問題集の点数が上がらないと、いやになってしまったりくじけそうになったりしますが、試験本番はなにがあるかわかりません。ずっと六割しかとれなかった教科で本番では八割とれることもあります。最後まで、頑張ってきた自分を信じてあげてください。きっといい結果が待っています。最後まで読んでくださりありがとうございました。

三重大学 人文学部 法律経済学科 Sさん

進学コース卒業

 私からは自身の体験をもとに三つのアドバイスを送りたいと思う。

1.計画性を持った人となれ!

 まずは目標を定めることから始めよう。人はゴールのない旅に出ることは難しい。どんな小さな目標でも立てることに意義がある。「次の定期テストで○○点取る」とか「次の模試までに単語のこのページまでやろう」など…。次に日ごとのTo Do リストを作るとよい。ポイントはいざ勉強をするときに計画を立てていないということを避けること。計画を立てることに時間をとられるのはもったいない。前の日の寝る前などに「明日はこれやろう」と決めることをオススメする。また、やることは一日2~3個に絞ること。そのほうが「よしやろう」と思え、全体の効率が上がるからだ。受験勉強は効率が命、スキマ時間もムダにしないように!

2.ときにマイペースになれ!

 大学に行くのはだれか?それは自分自身である。だから進路は自分の意思を突き通せばいい。ただし、受験に関して我々は無知である。先生方や両親の支えなしではどうすることもできないであろう。学習面では頼れるだけ先生を頼ってしまえばいい。頼れる先生が一人でもいいからいるだけでどれだけ大きな力になるか。何もわからないままむやみに勉強をすることはNG!

 生活面では両親のサポートに感謝すること。今まで歩んでこられたのは両親の支えあってのこと。だから体だけは大切にしてほしい。不安から夜遅くまで勉強してしまう気持ちもわかるが実際私は夜遅くまで勉強して一か月ほど体調を崩した。受験生が一番気を付けないといけないのは体調管理。いくら勉強しても受験できなければ意味がない。

 マイペースで一歩ずつ進んでいけばよい!

3.自分に限界を作るな!

 まだスタートしたばかりの君たちは無限の可能性があるだろう。受験生は受験するその瞬間まで成長することができる。自分で可能性を潰さないでほしい。ただし、自分を過信してはならない。常に謙虚であること。参考書一つでも「これくらいできる」と基礎をとばして実力以上のものをやっても何の力もつかない。自分に正直に、適度な野心を持って。謙虚かつ強欲に!

 最後に、受験勉強というものは多くの人が今、この瞬間しか体験できないものであろう。今しかできないことを自分で考えて、考えて、考えて、走り切ってほしい。 その経験は君の人生において大きな宝物、そして財産になることだろう!

「2022年度 進路の手びき」より

東京工業大学 物質理工学院 Sさん

啓明コース卒業

1.つらいときは休む

 自分は体調を崩してしまい、夏休み中に勉強をすることができませんでした。復帰した後も、授業についていけず焦りましたが、入試までに追いつくことができました。休んでも大丈夫なので、辛いときはしっかりご飯を食べて、寝て、頭を空っぽにして、前を向けるようになるまで頑張って耐えてください。

2.親・兄弟・友達と縁を切らない

 人と話す時間がもったいないと思ってしまうこともありますが、全く話さないと精神的に苦しくなるので、ある程度の距離を保って付き合い続けたほうがいいです。私は、親に会うのが怖くなり、1年間、親から逃げるような生活をしてしまいましたが、デメリットのほうが多かったです。親とは仲良くできなくてもよいので、必要な時に頼れるようにしておいたほうがいいと思います。

3.極端なことはしない

 ご飯を食べるのが面倒だからといって一日一食にする、睡眠時間を削って勉強するなど極端なことはやめたほうがいいと思います。

4.友達に相談をできるだけしない

 受験関係のことに限らず、ネガティブなことは同期に言わないように心がけましょう。私自身、友達に暗い話をしてしまった事を後悔しています。また、相談されて反応に困ったこともありました。受験期は、全員が追い詰められています。辛いときは先生方・家族・チャイルドラインを頼りましょう。

5.定期テストは最後まで大事にする

 テスト範囲の分野を軸にしながら、自分に必要な勉強をするのが一番効率がいいと思います。

6.最後に

 高校生活では、うまくいかないことのほうが多かったです。最後の模試も、全部D判定でした。でも、意外となんとかなりました。1年前までは、第一志望の大学に合格することが大事だと思っていましたが、目標に向かって突き進み、挫折を経験することで、精神的に成長することが最も大事だったのではないかと、今は思っています。

名古屋大学 医学部 保健学科 放射線技術科学専攻 Nさん

啓明コース卒業

 あなたは今行きたい大学、志望校はありますか。もう既に決まっている人もいれば、まだ決まっていない人もいるでしょう。私はそれぞれの人に対して伝えたいことがあります。もしこの話がつまらないと感じたら、すぐに読むのをやめて、勉強に取り掛かってください。そちらのほうが時間を無駄にせずに済みます。では始めます。

 まず、既に志望校が決まっている人に対してです。あなたは本当にその大学に行きたいですか。もちろん○○大学の○○学部○○学科に行きたいという強い思いがあるならば、その道を突き進むべきです。ただ、そうでない人は志望校を見直すべきです。特に、友達や先生方に、「○○さんはそんな大学行けないよ。」「○○、もう少し志望校のレベル下げたらどうだ。」などと言われて、影響を受けている人。私も、こういう言葉を受けました。不安になる気持ちも分かります。そして、時には現実も見なければなりません。ただ、よく考えてみてください。大学の合否を決めるのは誰ですか。友達や先生ではありません。大学によって決められます。ですから、友達や先生に惑わされてはいけません。あなたが本当に行きたい大学を目指して努力していけば、友達や先生も何も言わなくなり、むしろ応援してくれるようになります。自分の道は自分で決めましょう。他人が指し示す道を歩いて失敗した際には、後悔しか残りません。それなら初めから自分で決めた道を信じて歩んで行くのが良いのではないでしょうか。一度、自分で本当に今の志望校のままでいいのか考えてみてください。自分で考えた道なら後悔することも少ないでしょう。

 次に、まだ志望校が決まっていない人に対してです。結論から言って、初めのうちは、より高い偏差値の大学を目標に設定するべきです。どうしてか。数字をだして、具体的に説明していこうと思います。例えば、初めから偏差値50くらいの大学へ行こうとしていたとします。すると、後から偏差値60程度の大学へ行きたいと思ったとしても軌道修正することは難しいです。しかし、初めから偏差値70くらいの大学を目指していれば、そこから志望校を下げるのは容易です。私も共通テストを受けるまで志望校を決められていなかったので、模試の志望校は高3までずっと東京大学を書いていました。もちろん判定は毎回Eでしたが、そのおかげで今の大学に行けたのかなとも思っています。志望校を下げるのは簡単ですが、上げるのは精神的にも難しいです。ですから、志望校が定まっていない場合は、より偏差値の高い大学を目指すべきなのです。

 これまで、志望校について話してきました。皆さんにはまだ多くの時間が残されています。残りの時間をどう使うかにより、人生が決まります。上手く使えば、東大に行くことも夢じゃありません。自分が本当はどこの大学に行きたいのかを考え、悔いのないように志望校を決めましょう。

岐阜大学 工学部 電気電子・情報工学科 Oさん

特進コース卒業

 私は高校一年生の頃から大学に進学したいと思っていましたが、特に行きたい大学はありませんでした。私は理系科目が好きで特に数学が得意でした。しかし、英語や国語などの文系科目は苦手だったので、特進コースの目標とする国公立大学合格は厳しいのではないかと思っていました。

 私はコース内で最上位に入るくらい数学が得意でしたが、さらに数学を得意にするために浜本先生が開講してくださった朝と夜の特別補習はほぼ全て参加していました。かなり体力的に疲れましたが、そのおかげで数学の模試では確実に高得点をとれるようになりました。一方で、英語と国語は全く点数を伸ばすことができませんでした。そのため本番の共通テストでもどれだけ得意な理数系で点数をとれるかが要でした。数学、物理、化学は授業と補習で十分だったので、受験勉強の中心は英語と国語になりました。しかし、共通テスト対策授業として時間を計って行った結果では数学は90点前後をとることができても、国語は平均があればよい方という結果でした。そのため、気分的に得意な理数系だけで勝負ができる私立を本命校に考え始めました。ちょうどその時、担任の今堀先生が中部大学の特別奨学生試験を受けてみてはと提案してくだったので、受けることにしました。結果は、無事合格することができ、ほんの少し自信を持つことができました。私はどの大学になっても浪人するつもりはなかったので、受けられるだけ私立を受ける予定でしたが、特奨という『お守り』ができたので、私立一般選抜は名城大学一本に絞りました。名城大学も無事合格することができたのですが、それは目標大学がはっきりしてより受験勉強に集中することができたからだと思います。実は、私立受験が始まる前から国公立大学は少人数で、大学院に進学する率も高く、自分には国公立の方が合っていると先生や先輩のアドバイスをもらっていたので、できれば国公立大学に進学したいと思っていました。私立の第一希望であった名城大学に合格したため余裕ができ、「やれるだけやってみよう!」という気持ちで受験してみることにしました。実際、合格できる自信はなかったのですが、まさかの合格でした。今思えば、最後まで励ましてくださった先生と一緒に頑張った友達がいたからと感じています。

 先生方はよく実力が出るのは最後の方になるとおっしゃっていましたが、私はそれを話半分ほどに聞いていました。しかし、実際いそうなった身として、先生と自分を信じて最後までとにかく頑張ることです。

 みなさんが志望校に無事合格できることを祈っています。

南山大学 国際教養学部 国際教養学科 Gさん

国際コース卒業

 私は、南山大学の国際教養学部の一般試験は不合格だったものの、違う方式で再度受け、合格することができました。その経験を通して、私が感じた受験する上で大切なことを記していきたいと思います。

1 アウトプットも大切にすること。

 私は、秋頃までインプットに重点を置いて基本となる土台を固めていましたが、その後、問題を繰り返し解き、間違えた問題を復習して教科書に書き込むなど、アウトプットに重点を置いたら、苦手な問題を把握することができ、より効率良く勉強に取り組むことが出来ました。また、問題を解くことで得点率の増加が目に見えるため、モチベーション向上にもつながりました。頭に知識を詰め込むことも大切ですが、実際に問題を解き、問題に慣れることも大切にして欲しいです。

2 受験に関する情報を早い段階から集めること。

 私は、このことで後悔したことがあります。それは、英検の級または点数次第で入試に有利になるということを知らずに英検を受けたことです。私の場合は、英検2級をギリギリで合格し、入試に有利となる点数に及んでいないことを後々知り、後悔しました。大学によっては、英検により入試の英語が満点換算される大学もあるため、受験への影響はとても大きいです。自分にとってプラスとなる情報を得るために、志望校、入試や共通テストに関する重要な情報は1、2年生の内に集め、その情報を知った上で、自分に合った勉強計画を立てて欲しいです。

3 最後まであきらめないこと。

 私は、受験において一番大切なことは、「あきらめないこと」だと思います。私自身、一度は落ちてしまったものの、最後まであきらめず挑戦したことで合格することができ、あきらめないことの重要性を身に染みて感じました。受験は思うような結果が出ず、苦しいこともありますが、自分一人だけでなく、周りの手も借りながらコツコツと努力すれば、後悔することは絶対にないと思います。最後まであきらめず全力で取り組んでください。

 最後に、受験勉強に一生懸命打ち込むことは、自分自身の財産になります。悔いが残らないよう、1日1日を大切に過ごしてください。皆さんが志望校に合格できることを願っています。

静岡文化芸術大学 文化政策学部 国際文化学科 Nさん

国際コース卒業

 これから大学受験をする在校生の皆さんに私が受験生の時にしていたこと、受験を通して学んだことを伝えたいと思います。少しでも参考になれば嬉しいです。

 1つ目は計画を立てるということです。計画と言っても1年間のスケジュールを立てるのではなく1週間や、1日単位のものです。計画を立てることで、今日は何をしようと悩む時間がなくなりスムーズに勉強できるし、時間を有意義に使えます。私はウィークリースケジュール帳を買って、そこに計画を書いていました。また、模試の結果を参考にすることで、自分はどの科目や単元を中心に勉強すればいいのか、どんな風に計画を立てれば苦手分野を克服することができるのかが明確になります。 受験勉強で何をすればいいか分からない人は、まず1日の計画を立てることから始めて見たらいいと思います。

  2つ目は自分のやりたい事はちゃんと周りに伝えるということです。私は国際コースに通っていましたが、実は他にやりたいことがあり、2年生の時から栄養学を学ぶことができる学部も受験したいと思っていました。しかし、内容的に国際系とはあまり関係がなく、どちらかといえば理系の学部だったため、周りの反応を気にしてしまい中々言えずにいました。結局、先生や親、友達にこのことを相談したのは3年生の夏で、そこから受験校を変更したり、理系科目の2次試験対策を始めました。かなり遅いタイミングで話したので周りの人を困惑させてしまったし、受験勉強もかなり大変でした。もし、進路のことで周りの人に言えていないことがあるなら、早めに言った方がいいです。私はやりたいことをもっと早く話せば良かったと後悔しています。

  3つ目はちゃんと自分のメンタルをケアすることです。具体的には、辛くなったら身近にいる信頼出来る人に相談する、勉強に行き詰まったらしっかり休憩を取るということです。私自身受験生の時、勉強の休憩時間に自分の好きなことをしたり、落ち込んでいる時に先生や親をはじめとしたたくさんの人に助けてもらったりして、自分のメンタルを保っていました。受験勉強を真剣にやっていれば辛いと感じる時は必ずあるので、その時は無理せず休みを取ってくだい。

 大学が決まるまで辛いことがたくさんありましたが、結果として、公立大学に合格することができ、涙を流す程嬉しかったし、4月からの大学生活がすごく楽しみです。私は受験勉強を通して勉強以外に自己管理の大変さや周りの人の大切さを学びました。これらは本気で受験勉強に取り組んだからこそ得たものだと思っています。折角、受験する機会を与えて貰っているので、悔いのないよう全力を尽くしてください。応援しています!

富山大学 経済学部 経営法学科 Uさん

進学コース卒業

 受験勉強を振り返って重要だと思ったことを2つ皆さんに伝えたいと思います。

1.計画性

  共通テストまではとにかく時間との勝負で、私自身、受験勉強のなかで1番苦しめられたのはこの時間のなさでした。こうした状況のなかでただ漠然と量だけを求めて勉強していても試験までには確実に自分の納得いく状態までもっていくことはできません。そこで必要となるのが計画性だと考えています。一例として私は、どの時期までにどの程度まで仕上がっていれば試験までに間に合うのかというのを逆算して考え、その上で勉強計画を立てていくという方法をとって自分なりに限られた時間の中で効率を重視して勉強を進めていました。量も大事ですが、それ以上に自分で考え、工夫しながら勉強を進めていくことが求められてくると思います。試験までは想像以上にやることが多く時間が無いので間に合わせられるような工夫を個人個人でしていきましょう。

2.クラスの雰囲気

  これは、勉強法ではありませんが、クラスの一員として受験勉強をする上で意識しておいてもらいたいことです。個人の勉強に対する取り組みというのは、時に、周りの人の勉強に対する取り組みにも影響を与えることがあると私は思います。勉強する姿や、普段の言動からその人の勉強に対する熱量を周りの人が感じ取り、そこから刺激を受けることがあるからです。私自身も周りの人から刺激をもらって粘り強く頑張れたことが何度もありました。しかし、これは良い方向に働くことばかりではなく、取り組み次第では悪い方向に働くこともあります。そこで、皆さんには、クラスに良い影響を与えられる存在になってもらいたいです。周りのことまで考えるのは大変かもしれませんが、こうして勉強に集中できる環境を作ることができれば、自身にとってもプラスになるはずです。一人一人が意識して、勉強に打ち込める良い雰囲気をクラス全体で作っていってください。

  この1年の中で辛いこともたくさんあると思いますが、とにかく後悔のないように一日一日を大切過ごしてください。応援しています、頑張ってください。